日高建築工房

ブログ

省令準耐火・・・お得?

2018.10.10

家を建てる時に色々な選択肢があります

その中で『火事対策』について

共同で出版した本の中でも少し書いたのですが、【省令準耐火仕様】という家の作り方があります

シンプルに言うと

①周りの火事が燃え移らないように、屋根・壁・軒裏の防火性を高める

②部屋の中で起きた火を家中に燃え移らないように、天井・壁の防火性を高める

③壁や天井裏に入った火が家中に燃え広がらないように、ファイヤーストップ材(仕切り)を設ける

という仕様を付け加えます

この作業・材料を使うことで、弊社では材料費も含めてざっくり10~15万円くらい、工事代金が上がってしまいます

『10万円かぁ~』と思われる方、結構いらっしゃるかと思います

確かに10万円あれば、けっこう良い物が買えちゃう(^_^;)

『10万円で火事に強い家ができるなら良いかもしれない』とい考えもあるかもしれません

 

火事に強い家を造ることは、耐震性を高めるのと同じで、万が一に備えるという事

万が一の時、大切な家族の命と財産を守るということ

備えるに越したことは有りません

弊社は基本、この省令準耐火仕様を標準としています

 

とはいってもお金も大切な話

『金額が高くなるのはちょっと・・・』と考えている方、ちょっと待ってください

家を建てる時、大半の方は住宅ローンを組まれると思います

そして、住宅ローンを組む時には、ローン期間中、必ず【火災保険】に入らなければいけません

そして、この火災保険、【省令準耐火仕様】にしていると、保険料が5割以上安くなります

35年の住宅ローンを組む場合、35年間【火災保険】加入しなくてはいけないので、その保険料が半額以下となればざっくり計算しても60万円前後の金額が【省令準耐火仕様】にすることで、安くなります

高気密・高断熱にするかしないかも同じような考え方なのですが、

【快適や安全のための初期投資】

最初のお金は少し余分に必要になってしまいますが、その【投資】を行うことで、将来にわたりずっと 快適性や、安全性を手に入れることができ、なおかつ、光熱費や保険料と言った継続的に必ず必要となるお金を減らすことで、

結果的には投資した金額は回収できる

結果的に月々も、生涯の家+生活に必要になるお金を減らすことができるようになります

家造りを行う時、どのような選択肢をチョイスするかは、当然個人の自由ですが、目先のことだけでなく、ちゃんと将来のことも考えた上で、自分たちの家族にはどういった考え方が良いのか?

そういった有益な情報・選択肢を、私は家造りの専門家としてしっかりご提示していきたいと思います