日高建築工房

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地盤調査地盤調査は機械を入れる前から始まっているー設計士が土地を見るポイント―

2026.03.10

地盤調査は、機械を入れる前からすでに始まっています。

先日地盤調査の立ち合いをしてきました

家を建てるときの【地盤調査(じばんちょうさ)】って、簡単に言うと
『その土地が今から建てようとする家の重さに耐えられるか?沈んだり傾いたりしないだけの地面の強さがあるかどうか?』を調べる検査です。
一般的には、地盤調査会社に地図と図面を送って調べてもらい、結果及び考察をもらい、必要ならば補強工事の見積もり出してもらい、それをお客さんに確認していただくーーーというのがおそらくほとんどの工務店さんの流れだと思います

ですが、日高建築工房はちょっと流れが違います
調査依頼する前に、少しばかり調べものをします

・土地を俯瞰(ふかん)してみて、全体的なこのエリアの地形はどんな感じか?

・古い地図をみて、この土地の歴史も調べます
 いつ頃まで山だったのか、海だったのか?
 田んぼだったのか?家が建ってたのか?
 造成・埋め立てはいつごろに行われたのか?
 ・・・などなど、色々な情報を集めます

それらを調べたのち、ピンポイントで計画中の土地と周辺の高低差を調べます

これらの情報を整理して、
・この土地はどんなリスクを抱えているのか?
・傾く、沈むとすればどの方向に動いてしまうか?
といったことをある程度推測してから、現地を見に行きます
現地では、周辺の家やブロック塀、道路や電柱などいろいろな現地の状況を確認して、災害リスクや土地の強弱などを推測します
そこまでが調査を依頼する前に私が行う仕事

そこから地盤調査会社に調査を依頼して、スウェーデン式サウンディング試験(SWS)という調査をして、地面の中の強度の確認をしてもらいます

つまり地盤調査は調査や考察を全てお任せするものではなく、工務店(設計士)として『その土地が今から建てようとする家の重さに耐えられるか?沈んだり傾いたりしないだけの地面の強さがあるかどうか?』を判断するためのひとつの重要な情報を得るための作業だと考えてます

調査する現場では、調査するロッド(棒)がまっすぐ入っているかとか、どんな状態で貫入していっているかなど、ちゃう挿してくださっている方の邪魔にならないように、付かず離れずで見守ります(笑)

基本的に私はいつも口うるさく
『なんか少し傾いてない?』とか
『まだ入るって。この硬い層、叩き込もうよ』

などと、ついついいろいろ注文付けるので、調査してくれる方も慣れてくれいて、最近は何も言わなくても私の意図をしっかりくみ取ってくれて、凄く丁寧に調査してくれ、いつも感謝ですm(__)m

ここから数日すると、調査データの整理が終わり、綺麗にまとめられた調査報告書が送られてきます
そこに一応調査会社さんの考察として
「補強工事したほうが良い」
「このような補強工事が適している」
といった提案も書いてくれます
ですが、まずはそれを一旦横に置いて、データだけを見ていきます
構造計算した基礎の各場所にかかる荷重とかを見比べながら、
『この地盤床の家の形状であればどんな対応が必要なのか』
を建築士として判断ししていきます
そのうえで、調査会社の設計部の方と連絡を取って、意見交換しながら、最終的に現場の対応の方向性を決めていきます

最終的に家のことは設計士の責任となりますので、もちろん専門家の意見も大切にしますが、その専門家が言っていること、提案してくれる内容を理解する能力ぐらいは、設計士は必要なことだと考えてます

こうして、ひとつひとつ、見えないところも丁寧に大切な家造りを進めていきます

家づくりでは、完成すると見えなくなる部分こそ大切だと考えています。