日高建築工房

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家族の箱

2019.03.02

 

家の隣

いつのも定位置に

いつも居る”アイツ”がいない・・・

 

先日”お別れ車中泊の旅”から帰って、車を片付けました

いろんな収納の中から、寝袋や肌掛け、家族4人がそれぞれ使っていた車中泊用の枕、扇風機や鍋やカセットボンベ・・・

思い出と共に、たくさんのいろんな物が、出てきました

今まで何回か車を買い替えてきたので、最後の”お礼掃除”はそのたびに行ってきましたが、今回はなんだか特別

家族の思い出がたくさん詰まった特別な車です

 

昨日、”新たな家族”に”新たな思い出”を作ってもらうために、車屋さんに引き渡してきました

”思い出の箱”は無くなりましたが、

私の心の中には”思い出”が残っています

たぶん娘たちの心の片隅にも”思い出”が残ってくれていると思います

狭い車の中で、身体をぶつけ合いながら仲良く過ごした”思い出”

 

私は、仕事として、家という”箱”を造っています

 

私の考える家の原点はこのキャンピングカーなのかもしれません

『暮らすのに余裕があるほどの広さは無く、プライベート空間を造る仕切りもない

ちょこちょこ必要なものを必要なところに入れることが出来る、収納があるだけ

小さい空間で、お互いの存在を感じながら、気遣いながら・・・』

 

家族の”今”の状況

・夫婦2人きりの時間

・子供が小さい時の時間

・子供が思春期に時間

・じいちゃんばあちゃんと過ごす時間・・・

実は、”今”はそんなに永くない

たかだか数年

出来るだけ、家族の”今”をお互い感じながら、思い出を共有できる

家族の箱”

をこれからも提案し造って行きたいと思っています