日高建築工房

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阪神淡路大震災から家造りを考える

2020.01.17

今日は阪神淡路大震災が起きて25年

1995年1月17日05時46分

当時、私は広島で大学3年生

お金もない貧乏学生で家賃を浮かせるため、神戸から来ていた友人と、今で言う[ルームシェア]をしていました

私の記憶では、広島でも[震度3]は揺れたはず

友人は揺れに気付き、テレビを付けて、震源地が広島の近くでなく、淡路島北部だと知り、うろたえていたのを今でも脳裏に焼き付いています

このたった一回の地震で

 64.000人以上が負傷

 6.434人が死亡

 住宅639.686棟が何らかの被害を受け

 104.906棟が倒壊

 7.036棟が火災で全焼

想像を絶する甚大な被害

今、私が家造りに携わりこの現実にどう向き合うか?

全ての家造りの”基本仕様”として”超高性能にする”こと

・地震で倒壊しないように

【構造計算をして耐震等級3】

・火災にも強くなるように

【省令準耐火仕様】

・電気が止まっても凍えることの無い

【超高断熱:Ua値0.3以下】

【超高気密:C値0.3以下】

・その土地の危険性を読み取る

【防災対策】

どれも根拠・計算数値を明示する”基本仕様”

それは”家は家族の戻るところ”だからです

・学校で嫌なことが有っても

・仕事で辛いことが有っても

・のみ過ぎてフラフラになっても

・体調が悪くなり静養が必要になっても

家族と顔を合わせ、家族の気配を感じ、家族のぬくもりを生きる力に変える

”家”がそんな力を持ち得るからこそ、地震で壊れたり、暑い寒いで家に居るだけで身体にストレスが掛かるようではダメだと考えてます

だから、”基本仕様”は必然的に要求が高くなる

大切な家族と暮らす家であれば、当たり前のことです

そのうえで、ステキな景色生活に取り込んだり、外部との繋がりを大切にしたり、大好きな家具をそろえたり・・・

家族がより豊かで穏やかに、そしれ楽しく快適に日々が暮らせるような”家造り”

せっかくならば、そんな家造りをしていきたいと思います