日高建築工房

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省令準耐火構造の住宅

2020.02.17

なんだかすごく寒い

私の住む廿日市でも山から吹き下ろす北風に乗ってチラチラ雪が舞っています

こんな時は“暖かい家”が恋しくなりますよね

石油ストーブで室内の空気を“汚しながら“トイレに立つと『寒っ!』ってしまう家より、家中どこに行っても足元から”ほんわか暖かい家“

本物の“超高性能住宅”の方が、心も身体にも、それに加えて地球環境にも優しいですよ

先日 広島・廿日市エリアでも久しぶりに雨が降りましたが、空気はめちゃくちゃ乾燥しています

こんな時は、【火事】も起こりやすい

火事の原因ってご存じですか?

第一位が[タバコ]

最近喫煙者がめっきり減ったように感じますがまだまだタバコの火の不始末が、今でも火災の原因で一番多い

喫煙者の皆さん、気を付けましょうね

 

続いて第二位が実は[放火]

こればっかりは防げないように思いますが、「燃えやすいものを見えやすいところに出しておかない」ということでかなりの対策になるそうです

 

第三位が[コンロ]

調理の時ですね。ガスコンロが9割近くを占めていますが、IH(電気)コンロも1割ぐらいあります

[鍋を火にかけたままその場を離れない」当たり前のことですが、主婦の方はやることがたくさんあってそうは言ってられない

でも、揚げ物の油からの出火より、“火の消し忘れ“のほうが、5倍以上と、断然多いそうです

十分に注意しましょうね

 

その次くらいに出火原因としてあがってくるのが、

気の配線器具】からの出火とトーブ】からの出火

他の出火原因は全て一年を通しての使用となり、通年リスクとして存在しますが、ストーブは期間限定、寒い今時期・たった3~4か月だけ

使用期間が全然違うのに、火災原因の数がほぼ一緒ってことは、かなり危険性が高いということ

ストーブ火災の原因のほとんどが使用者の不注意によるもの

当たり前ですが以下のことに気を付けましょう

・近くに洗濯物や布団、新聞紙など燃えやすいものを置かない

・カーテンの近くに設置しない

・就寝時にはスイッチを切る

・外出時や人のいない部屋で使用しない

・スプレー缶などをストーブの上に置いたり、近くで使用しない

 

当たり前ですが・・・

【やはり火事を防ぐには、火事にならないように注意すること】

 

一方、家造りに携わっている工務店として少しでも火事に強い家にする家の建て方が有ります

【省令準耐火構造】

省令準耐火構造住宅の特徴は?

主に、省令準耐火構造の住宅には特徴が3点あります。

1つ目

隣家などから火をもらわない「外部からの延焼防止」です。もらい火を防ぐためには、隣の家事が自分の家に燃え移らないようにするために、屋根や外壁、軒裏などを耐火性の高い構造にする

省令準耐火構造の屋根は、火の粉による建造物の火災を防止できるように、瓦や金属、スレートなどの不燃材料で造ること。これは住宅であればほぼクリア

外壁や軒裏については、建築基準法の防火構造(建築基準法第2条第8号・建築基準施工例第108条、30分間の防火性能)であることが必要です。

『具体的には、外壁を防火サイディング壁にすることなどが挙げられます。』と仕様書などで書いてありますが、30分耐火はそれだけではありません

左官仕上げでも、板張りでも十分対応可能

軒裏もいろんな工夫で仕上げは板張りでも大丈夫

『サイディングはちょっと・・・』という目の肥えたお客さんでも心配あません

『こんな仕上げが良い』と工務店に投げかけてください

ちゃんと勉強している工務店であれば、ちゃんと対応してくれるはずです

 

 

2つ目

万が一火災が発生したとしても一定時間は部屋から火が出ないように「各室防火」であることが必要です。火災の被害を最小限に食い止めるためには、火災の発生源とその他の部分を完全に区切り、延焼させないことが大切になります。

省令準耐火構造の住宅の場合、各室を区画する構造である防火区画化となっているので、火が他室に広がりにくいのです。さらに、室内の壁や天井には火に強い石膏ボードなどが使用され、防火被覆が施されています。

これにより、柱などの構造部分に燃え広がるまでに時間がかかるため、避難や初期消火が容易になります。

これは現在の家の造り方であれば、ほとんど通常業務内容

多少(1階の天井)、強化石膏ボードといって、普通あまり使わない石膏ボードを使いますが、どちらにしても石膏ボードを貼るので、種類が変わるだけ

大工さんの作業手間が増えるわけでも無く、そこまでコストアップにはなりません

 

3点目

万が一部屋から火が出たとしても延焼を遅らせることができる「他室への延焼遅延」です。建物内部で火災が起こった場合、火が壁の内側や天井裏を伝って他の部屋へ燃え広がってしまいます。

省令準耐火構造では火が住宅全体へ広がるのを抑えるために、火の通り道となる壁や天井内部の取合部に木材や断熱材のファイヤーストップ材が設けられます。

この作業が、通常の家造りでは行わない作業

でもコツさえつかめばそんなに作業手間も材料代もかかりません

 

このように、少しの工夫と、仕様材料の変更、そして少しの作業で【省令準耐火構造住宅】は出来上がります

そうすれば、火災が起きにくくなり、万が一起きたとしても燃え広がるスピードを抑制し、初期消火の時間や、避難の時間を確保でき、安心・安全な家づくりができます。

 

省令準耐火構造住宅の火災保険料は安くなる?

 

そしてもう1つ、この省令準耐火住宅にすることにより、火災保険が劇的に安くなります。火災保険は、住宅ローンを使う場合、ローンの期間中、加入が必須(35年ローンならば35年間)となっています。

火災保険に加入するときは建物の構造によって火災のリスクが異なるため、保険料を決定する要素のひとつとして重視されます。

建物の構造は

M(マンション)構造:鉄筋コンクリート造のマンション

T(耐火)構造、:コンクリート造やコンクリートブロック造、鉄骨造、レンガ造、石造など

H(非耐火)構造:木造の建物

 

の3種類です。それぞれの構造は柱の種類によって異なります。

もともと木造は、火災のリスクが他の構造と比べて高いとみなされるため、保険料は割高です。しかし、省令準耐火構造の場合は木造であってもT構造と評価されます。

省令準耐火構造の建物はそうした建物と同等の耐火性能を有していると評価されるため、火災のリスクが低いとみなされ、火災保険料が割安に設定されています。

 

火災保険にはいろんな特約や保証があり一概には言えませんが一般的な条件での比較です。

(広島県・保険契約期間10年・建物保険金額2.000万円)

 一般的な住宅の場合(H構造)

   年間支払額 31,600

   35年換算 1,106,000円

 省令準耐火住宅の場合(T構造)

   年間支払額 14,400円

   35年換算 504,000円

35年間トータル差額 602,000円の差

(補償内容:火災・落雷・水漏れ・物体の落下・飛来・風災・雪災・水災・諸経費を入れて試算)

コストだけがすべてではありませんが、やはり大切な家族の命と財産を守る家

『火事にも強い家』であってほしいですよね

今から家を造る方は、『省令準耐火仕様にしてもらえますか?』って聞いてみてはいかがですか?

まじめで、勉強している工務店さんなら、予算も意匠もそこまで制約はかからないので、快く引き受けてくれるはずですよ