日高建築工房

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家を建てる時に、みんなが重視しているポイント

2020.04.28

ゴールデンウィーク突入!!

世の中、全くそんな雰囲気ではなく、寂しいかぎりですが、

・気分だけでも下がらないように

・ずっと家に居る子供たちの気晴らしになるように

[ハンモック]を出してみました

これだけ家の中に長い時間いるのは初めての方も多いのかと思います

少しでも家の中で楽しみを見つけて、少しでも楽に”ガマン”していくしかないですよね(^_^;)

 

この騒動で一気に表面化してきましたが、平常時でも、もともと一番長い時間を過ごす”家”

その”家”に望むもの・求めるものが数年前から変化してきているようです

数年前までは

[リビング・ダイニングの広さ・解放感]

[収納の広さ・使いやすさ]

[家事のしやすさ・導線計画]

[日当たり]

など、どちらかというと〈プランニング・間取り〉に関することがほとんど

確かに今もすごく大事

でもそれはもう注文住宅では”できて当たり前”になってきたのかな?

2021年4月、つまり来年の4月から〈省エネ性能の説明義務化〉が始まります

個人的には省エネ基準の適合義務化でなく、適合しているか?していないか?の説明の義務化なので、説明さえすればべつに適合していなくても良いという不思議な法律なのですが、実際には

『あなたが今、数千万円で買おうとしているこの家は、しょぼい省エネ基準もクリアできていません』

とは言いにくいので、さすがに皆その程度はクリアしてくることになるとは思いますが・・・

そんな低い基準でなく、注文住宅を建てる人たちが重視しているポイントに

・耐久性が高く長持ちする家

・寒くない・暑くない家

・地震が起きても倒れない家

などが家を建てる時に重視するポイントとして上位に上がってきています

家に居ても快適に

 

安全でずっと住み続けられる家

では具体的に『それってどんな家?』

 

【耐久性が高く長持ちする家】とは判りやすく言うと、【ニセモノを使わない】という事

具体的に”ニセモノ”とは

瓦に似せたカラーベストだったり、タイル張りや左官仕上げに似せたサイディングであったり、無垢の木に似せた複合フローリングだったり。

出来上がった時は、見た目も遜色(そんしょく)なく、見栄えするもの、手入れが楽なものも有りますが、時が経てばどんどん”劣化”していきます

ホンモノはどんどん”味わい・風格”が出てきます

そして時が経ち、古くなった時に基本的に”ニセモノ”は新しいものに”交換”するしかなく、

”ホンモノ”は地元の職人さんによる”手直し”が出来ます

永く使ってもらうより、どんどん新しいものに買い替えてもらった方が”売り上げが上がって良い”と考える会社はニセモノを使った方が、結果リピート客になるので都合が良いのかも(私見の邪推ですが)

 

【寒くない・暑くない家】とはちゃんと【計画・検証をしている】こと

計画とは設計段階の断熱性の計算結露計算 断熱性の計算は来年義務化されるので、家を建てる会社・工務店ならできて当たり前

断熱性計算を建材屋さんや、窓メーカーにやらせて自分で計算できないようでは、どのくらいの断熱性にした時に、どのくらい暖かく、どれくらい涼しいのか?加減・塩梅が分からないはず(これまた私見の邪推ですが)

一緒に結露計算もしていおかないと、窓に結露しなくても壁の中で結露するかも!

壁の中で結露したら、拭き取ることもできず、カビやダニの温床になったり、柱や梁を腐らしたり!!

一つ目の【長持ちする家】にならないのです

そして、大事なのはちゃんと”検証”しているか?というところ

いくら〈高気密・高断熱〉で計画しても、実際生活してみて、

どのような温度・湿度になっているか?

光熱費はどれくらいかかっているか??

それが計画(計算)通りになっているか???

何でもそうだと思うのですが、結果を見届けないで、計画がうまくいったか?成功だったか?分からないですよね

【寒くない・暑くない家】が欲しかったら、見せてもらってください

『どのくらいの断熱性能の時は、どのくらいの光熱費が掛かって、どれくらいの室温で過ごしているのか?』

実際の生活では、モデルハウスのように光熱費無視・採算度外視の生活はできませんから

 

【地震が起きても倒れない家】とはまさに【安全を計算して確認している】ということ

以前にも書いたことがありますが、恐ろしいことに、住宅はちゃんとした構造計算をしなくても家を建てられてしまいます

法律的な立て付けは[建築士が責任をもって構造の安全性を確認すれば、その書類を建築確認申請時に提出する義務はない]となっているのですが、それを逆手?間違った解釈をして、構造計算せずに家を建てることが出来てしまうのです(ここ広島では、筋交いの配置や量、金物の使用箇所など簡易計算は提出することになってますが、基礎や床の強さなどは全く不問となってるのが現状)

でも実際、数年前の熊本の大地震でも検証された通り、やはりちゃんと計算して”耐震等級3”を確認している建物は壊れず、住み続けることが出来ています

壊れなかったことで、大切な家族の生命を守り

壊れなかったこどで、大切な家族の財産を守り

壊れなかったことで、大切な家族の生活を守る

安全は建築時のコスト・予算と天秤にかけるようなものではないと思っています

 

車の買い替えって、ネットでみたら平均8.5年だそうです

車を買う時に、カタログを穴が開くまで見て、【ブランド・デザイン・収納・燃費・安全性能・アフターフォロー】しっかり確認しますよね

『あんまり予算が無いので、エアコンの効きは気にしないことにする』とか

『あんまり予算が無いので、ブレーキの効きは悪いけどしょうがないか』とはならないはず

家のローンの平均期間は25年程度

当然、使用したい期間はそれ以上

使う期間も、お金も、車の4~5倍以上

【ブランドやデザインや収納】だけで決められないですよね

私だったら、いろいろ質問して、提示してもらって、確認して納得してからハンコ押したいので、皆さんにも参考になればと思って

 

それでは家族と長い時間、過ごすことのできる、ある意味、貴重なゴールデンウィークをお過ごしください