日高建築工房

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豪雨災害に対抗する”地縄”

2020.07.09

昨日は広島・廿日市のエリアも久しぶりの晴れ

皆さんのところは、大丈夫ですか?

ここ数日は、先月末に済ませた広島・廿日市地区初のパッシブハウス認定物件の確認申請と長期優良住宅申請の、チェックバック待ちの状態

その間にパッシブハウス認定計算用に部分詳細図を書いたり、木組みの打合せを材木屋さんとしたり

突然電話が鳴り、近所さんから雨漏りの相談が来たり

『落ち着いて事務所作業を』と思うと電話が鳴る!工務店アルアルです

 

世間はそんなことを言ってる場合でもなく、今年も豪雨被害が出てしまっています

今回、特にひどいのが、熊本・人吉

遠い親戚が住む町です

小学生のころ、毎年、いとこ家族と一緒に夏休みに遊びに行ってました

まだ九州自動車道が人吉まで伸びていないころです

今回氾濫した球磨川で、水遊びをしたり、魚を取ったり、川辺でバーベキューをしたり・・・

わたしにとって球磨川は、優しく、楽しい場所だったのですが・・・

幸いにも親戚家族の家は、少し高台にあり無事だったらしいのですが。

毎年どこかで起きている、集中豪雨・豪雨災害

どうかご無事でと願いつつ、私は昨日の晴れを利用して、外仕事をしてきました

パッシブハウスの地縄張り

今週末に広島・廿日市地区では初となる”こころ・パッシブハウス”の地鎮祭の準備として、地縄を張りに現場へ

地縄とは、

[新築住宅を建てるとき、敷地に建物の位置を示すために張り巡らす縄。最近は実際に縄を使用することは少なくなり、かわりにロープやビニール紐を使うことが多いです。]

廿日市 高気密高断熱の家 地縄
(ちょっと見えにくいですが、青いビニールテープが地縄です)

私もこれまでは、類にもれず、ビニール紐を使っていました

ビニール紐の方が、土や草とは異物のモノなので、目立つし、取り扱いもし易いし、そもそも値段も安いし(^_^;)

ただ今回はパッシブハウス認定申請する物件

パッシブハウスとは省エネ先進国ドイツのトップランナー基準で、できるだけエネルギーを使わず、究極に快適な住空間を造り出そうとする考え方

遅ればせながら、日本も”レジ袋有料化”が今月から始められました

『レジ袋の量は廃棄プラスチック全体の2%しかないのに、そんなことやっても意味ないじゃん。他にすることあるじゃん』とすぐ上げ足をとる人もいますが、なんでも

『まずはやってみる』

『行動を起こせば、どれだけ微力でも”ゼロ”ではない』

何もせずに”文句だけを言う人”には成りたくない

という事で、今回から、地縄は”ビニール紐”ではなく、ちゃんと”パッシブハウス”に見合うように、環境負荷の少ない本物の”縄”

 パッシブハウスの地縄材

実際使ってみると、扱いにくいし、目立ちにくいし・・・(^_^;)

良いんです!

子供たちや、またその子供たちにステキな環境・ステキな未来を残すために

私が昔、楽しく遊ぶのを、やさしく見守ってくれていた穏やかで優しい球磨川が残せるように

”今、我々の世代が、自分の出来ることを出来る限り”行動していかないと残せない

工務店としてできること

ひとりの人間としてできること

一生懸命考えて、”楽な方”ではなく”やるべき方”を選択していこうと思います

豪雨災害を止めるために、地球温暖化を止めるために、工務店として、個人として、何か少しでも貢献できることをコツコツと