日高建築工房

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気密性能と断熱性能はセットで!

2020.11.21

本日、広島地区で初となるパッシブハウス認定申請物件で、気密検査を行いました

 

普段は、“減圧法”と言って、室内に機械を置いて空気を外にファンで出し、どれだけ気圧が下がるか?で、隙間を図る“減圧法”で計測しているのですが、

気密測定

今回はパッシブハウス認定申請を行うということで、逆の“加圧法”(外から空気をファンで入れてどれだけ気圧が上がるか?で隙間を図る方法)も行います

気密測定

そして、その結果を合わせて平均をとることになります

今回の[こころパッシブハウス]での測定結果は、

1回目の減圧法がC値:0.077㎠/㎡

気密測定
2回目の加圧法がC値:0.090㎠/㎡

 気密測定

平均で0.0835㎠/㎡

かなり良いんじゃないでしょうか!

よそ様の”そこそこの気密”と一桁くらい違うかな?

弊社の【気密性】の最低基準がC値:0.3㎠/㎡以下としているので、これも軽くクリア(^^♪

 

“冬暖かく、夏涼しく光熱費のかからない快適な家”

注文住宅を考える方たちは、温暖な地域だと言われている広島・廿日市地区でも家に求める条件として上がりますよね

 ここ最近、11月とは思えないほど、暖かい日が続いていましたが、この広島・廿日市でも週明けくらいからやっとで寒くなるとのこと

誰もが、できることならそんな

“冬暖かく、夏涼しく光熱費のかからない快適な家”

に住みたいとお考えになるのではないでしょうか

そんな高気密高断熱住宅に欠かせない【気密性】

【断熱性】では?と思われる方も多いかと思いますが、よく聞く”高気密高断熱の家”

文字通り、【高気密】【高断熱】はセット

切っても切れない、どっちかだけが性能よくて、もう片方が“そこそこの性能”であったら、その“そこそこの性能”の方に引っ張られて、金額は“高気密高断熱の家”でも、性能は“そこそこの家”になってしまいます

 

それではそもそも【気密性】って?

簡単に言うと、家の外壁の隙間をなくして、文字通り“隙間風”が生じないようにすることです

その隙間のなさを数値化したのが“気密性能(隙間相当面積):C値なのです

ただ、断熱性は高性能な断熱材や分厚い断熱材を設計図に書き込めば、計算上の断熱性能は上がります

ただ気密性能は棟上げした後、外壁の隙間を丁寧につぶしていく、気密性に対する職人さんたちの丁寧な仕事・協力・理解が必要になります

 

どうやっても設計だけでは性能を高められない領域なのです

 

いくら有名な設計士が図面に〈気密性能・C値0.3以下〉と書いてあっても現場の職人さんが丁寧な仕事・協力・理解がないと“そこそこ”の気密性能しか出てきません

“そこそこ”の気密性ってC値で言うと0.8とか1.0とかくらいかな・・・

 

じゃあ、なんで【気密性】がちゃんとしてないと、“そこそこの家”になっちゃうのか?

なんとなくわかるような気もするとは思いますが、改めて書き出してみると・・・

①エアコンでいくら部屋の中を快適な温度にしようとしても、夏なら快適な“カラッ“
とした涼しい空気が外に漏れだし、暑い・ジメジメした空気が隙間から入ってくる

冬はその真逆。せっかく温めた・加湿した空気が外に漏れだし、冷たい・乾燥した空気が隙間から入ってくるから

 

②グラスウールなどのいわゆる“繊維系”の断熱材はフワフワしている繊維の間にある“空気”がじっとしていてくれて、温かさを保っています

でも【気密性】が悪く隙間があると、空気が壁の中を流れるので、断熱材の隙間にある空気もじっとしていない!
つまり断熱材の性能が本来の能力を発揮できないのです

 

③温度差、湿度の“差”が大きいと、壁の中で何が起きると思います?

真冬の朝の寝室の窓を想像してみてください

外が冷えて、中は外よりは暖かく、湿度も高いと、窓にはびっしり結露してません?

それと同じようなことが、気密性の低い壁の中でも実は起きているのです

当然壁の中はタオルで拭くことはできませんので、その結露した水が壁の中をカビだらけにしたり、

ダニを発生させたり、柱を腐らせたり・・・良いことないのです

 

④“高気密高断熱の家”っていううたい文句で売っている家だと、換気システムもなんだか高価なものが付いてることが多いかと思います

でも、無数に穴の空いているストローでコップの水飲めます?
換気システムは、基本、吸気と排気(出口と入り口)を決めて家全体を計画的に換気します

家中ちょこちょこ隙間がある気密性の低い家だと、隙間風がストローの途中に開いている“穴”と一緒

ちゃんと換気できてません

 

【気密性】がそこそこの家だと、このような理由から、結局、【断熱性】つまり温かさも涼しさも“そこそこの家”になってしまうのです

温度・湿度を安定させて、電気代も抑えられる、住む人が快適で、壁の中の結露もちゃんと防いでくれて、建物自体も長持ちさせることができる

せっかく“高気密高断熱”という注文住宅を選択するのであれば、【断熱性】だけでなく、ちゃんと気密検査を行い、ちゃんと【気密性】を確認・確保している“そこそこの家”ではない、ちゃんとした注文住宅を選択しましょう

 

 

【気密性】【断熱性】

やはりこれは切っても切れない関係なので、【高気密高断熱】とセットになった言葉があるのかもしれませんね