日高建築工房

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見えない”音”を必死に目を凝らしてみてみました

2022.05.12

2月にお引渡しをした【音楽と共に暮らす家】

文字通りピアノが思い切り弾けるようにと、防音室を備えています

木造なので何層も重ねて音を漏れ出さないような工夫を!

質量のある断熱材〈セルロースファイバー〉で断熱兼吸音材

防音室

ボードの中でも一番重たいボードで遮音

その上に今度は質量の少ないグラスウールで違う周波数をまた吸音

それをまた重たいボードで遮音

その上にゴム付穴あきボードで防振と吸音

仕上げは左官屋さんの出番

中霧島を縫ってもらいひとまず防音室は完成

音漏れは、ピアノを思い切り弾いてもらっても、隣のエアコンの室外機より静か

まずまずの出来栄えです

ただ、本工事でやったのは防音工事のみ

ご近所さんに迷惑にならないように、音を漏らさないようにすることに注力

 

引渡しをして、ピアノを入れて、弾いてもらって第一印象

『悪くないけど、少し響きすぎる・・・』

やっぱり(汗)

という事で、空いてる空間を利用して吸音の仕掛け♪

よくホールとか、音楽室で見ますよね

小さな丸い穴が開いた板

その中には吸音用にグラスウールを入れてます

やってみて、また弾いてもらって・・・

『ん~ん、、、良くなったような変わらないような・・・』

『でも部屋の雰囲気が変わっちゃうから、壁に吸音パネルとかは貼りたくない』という事で、天井にアクセント的に細工

今度はどうだ!と弾いてみてもらうと、

明らかに音の”ワチャワチャしてる感”が軽減♪

これなら気持ちよく引いてもらえるかな???

 

音って見えないから難しい

ピアノの配置を変えただけでもまた音の響きが変わっちゃう

家具を入れても変わっちゃう

でも見えないものを想像して、『こうしたら良いんじゃない?』ってやってみるのってすごく楽しい

引渡ししてから2か月ちょっと掛かっちゃいましたが、

すごく楽しませてもらいました(^^♪

本当に勉強になった現場でした

ステキなご縁に感謝です

これからも末永くよろしくお願いします