ボ~っとテレビ見てたら『電気代10万円超えた』って!
2023.01.13
先日、なんとなくテレビを見ていたら、【電気代10万円超えました!】そんなニュースをやってた
一瞬耳を疑うような恐ろしい話
電気代が月に10万円超えてしまったら、住宅ローン合わせたら月々の支払いっていくらになってしまうんでしょうか???
寒い地域らしく、ちらっと画面に映ったひと月の電気使用量が3,300キロワットくらいだったかな
でも去年の同じ月も3,200Wくらいだったので、『同じくらいの使用量で3〜4割光熱費が上がった』という
〝電気代高騰〟
にフォーカスを当てたニュースの作りでした
日高建築工房では、
【太陽光載せて、月々の電気代、オール電化で4~5千円くらい。年間5~6万円くらいかな?】
そんな話をお客さんにします
そもそも私が住む温暖な瀬戸内 広島・廿日市ではそこまで電気使わないのでなかなか比較になりにくいところもあるのですが、ちゃんとした高気密高断熱のお家だったらどれだけ大量に使ったとしてもひと月5〜600kwくらいでしょうか?
テレビに出ていたお宅の方は、
『オール電化で家を建ててしまったので大変な事になった。今はファンヒーター使って、こたつのスイッチは切って使ってる』
そんなことをおっしゃってましたが、
せっかく新築したのにそんな我慢を重ねるお家に住まないといけないなんで・・・
私が気になったのは、オール電化でも良いとは思うのですが、使っている暖房機
映ったのが〝蓄熱暖房機〟でした
これ3台設置しているという事だったので、この3台で家全体を暖かくする計画だったのかな?
私も昔サラリーマン時代に会社で提案していたので、現場で設置したことが有ります
蓄熱暖房機
たぶん昔と根本的にはそんなに変わってはなさそうです
システム的には夜中の深夜電力使って電気ストーブみたいな電熱線からでた熱を機械の中に積み上げたレンガに蓄熱して日中じわじわ放熱して暖かくなる仕組みの暖房機
ファンヒーターやエアコンのように風が強烈に出ないから〝風が当たって不快〟なんてことがなく、凄く快適なんです
『ほんわか暖かい 陽だまりのような暖かさ』みたいなな感じ
ただこのやり方、我々断熱・エネルギーを勉強してる人間の間では『電気の生炊き』と言って、エネルギー効率がすごく悪いので、電気代がすごく高くなってしまうんです
電気ストーブや、こたつなど、電熱線を使う暖房機は、電気エネルギー”1”注ぎ込むと、ざっくり”1”弱の熱(エネルギー)を出します
一方、エアコンなどのヒートポンプを使う暖房機は、電気エネルギー”1”注ぎ込んで、”3~5”くらいの熱(エネルギー)を出せるのです
雪の多い地域になれば、その室外機が雪で埋まってしまう!とかの問題もあるのかもしれませんが、どちらにしても何倍もエネルギー効率が違う
だから二十数年前に設置したのが最後で使ってないんです
(心地よいのは知ってるんですが)
たぶんそんな事、設計した工務店なりハウスメーカーは知ってるはず
あんな寒い地域で、映像に映った窓とか見る限り、断熱もそこそこで、あの高出力の蓄熱暖房機3台使ったら、暖かくはなるかもしれませんが、電気代が大変になる事は
〝火を見るより明らか〟
その設備を売りたかったのか?なんなのかは解らないですが、昨今のように爆発的に電気代が上がってしまうのは予測できなかったにしても、東北大震災依頼、ここ10年以上ずっと右肩上がりで電気代は上がってきているので、資源産出国ではない日本では、当然電気代が下がる要素はなく、どんどん負担は増えるのは容易に予測できていたはず
そんな中で、どんな暖房器具を選ぶのかは家を建てたら何十年とそこに住み続けるようになるので当然考える必要はあると思います
我々家を造る者として、快適な暮らしを提案する立場の人間として
なんだか”グチ”みたいになってしまいましたが、せっかく大きなお金をかけて、家族で楽しく、安全で快適に暮らすように建てた家
どの家も当たり前のように快適で安全で安心して暮らせるようになったらいいなぁ~
そんなことをニュースを見ならふと考えました