気密性能は”思い”で変わってきますww
2023.10.21
先日は現場の気密検査
日高建築工房の建てる新築物件はすべて
【耐震等級3・Ua値0.3以下・C値0.3以下】
と偉そうに言ってる以上、もちろん全棟”気密検査”は行っております
ブログに書くこともないくらい、いつも検査結果は
C値0.1~0.2ばかり
弊社は[断熱仕様はこれ!]と決めているわけではなく、
ひとつひとつの物件の、状況・環境等で費用対効果の一番高い断熱仕様・構成はどうだろう?と検討して決めてみたり、
県外等のいろいろな工務店さんのところに勉強に行って
『おっ!この断熱の施工方法、面白いな!』
って思ったら、取り入れてみたり。
大工さんからは、
『また違うことするの~?』
って言われながら、いろんな工法で断熱性能を確保しています
今回の物件も、今までとは違ったやり方で断熱施工したのですが、結果はいつも通り
C値は0.1㎠/㎡
自分で言うのもなんですが、いつもながらすごい数字なんです
住宅の気密性能は、設計(机の上)で
『ここに気密テープを貼って、ここを注意しながら丁寧に施工して・・・』とちゃんと勉強してしっかり考え、それを図面化し、気密工事してくれる職人さん(弊社では大工さん)にちゃんと説明してやれば、おそらくC値0.5くらいにはだれがやっても出来ると思います
気密工事をする大工さんが初めての人であっても。
ただそれから先、0.3くらいまで数字を引き上げていこうと思うと、やはり職人さんの”熟練度”が必要になるのかな?
そしてもっと先、0.2とか0.1になると、職人さん自身が
『何のためにどうして気密が必要なのか?そしてどうやったらより気密がしっかりとれるのか?』
と考えて積極的に施工してくれるいわば職人さんの”思い”が必要になるのかと思います。
0.1と0.2ってホントに測定誤差みたいな小さな数字で変わってくるので、そこにそんなにこだわりを持ってはいないのですが、毎回そんな数字が出るという事は、大工さんがちゃんと良いものを造ろうという”思い”が有るからだと思ってます。
『気密なんて1.0切っとけばいいんだよ』とか
『気密は0.5~0.3くらいあればあとは、換気にも家の暖かさにも何の影響もしないから、そこに手間とコストをかけるのはムダ』とか、今でもたまに耳にします
大体そんなこと言っている人は、公に『うちは気密0.1か0.2です』と大きな声で言えない程度の施工精度な方が多いとは思うのですが、我々モノを造る”技術屋”は、そもそもいつも”より良いものを”と試行錯誤し続ける必要があるのだと思います
お子さんがいらっしゃる方、お子さんに最初から『次のテストはそこそこ、60点か70点取れればいいよ』って言わないですよね
『100点満点を狙って、頑張って』ってハッパをかけませんか?
結果的に点数がが60点や70点だったとしても『よく頑張ったね。次はまた間違ったところ勉強して、次はもっといい点とれるように』って言うのが普通だと思います
家造りも同じ
まだ改善の余地があるのならば、もっと上が有るのであれば、やはりそこを目指すべきだと
その思いが伝わる大工さんであれば、気密工事だけでなく、全ての仕事において、”思い”を込めて家造りをしてくれるんだと思います
だから『うちは気密がしっかりとれます』よってお伝えするんです
数字・C値の自慢とかではなく、自慢だとするならば
『うちにはこんな素晴らしいし大工さん・職人さんがいるんです』っていう自慢なのかな?
どうせ仕事するなら”思い”を持った職人さん達と仕事したいんですよね