家造りの最初のハードル 配筋検査って何がかしってます?
2025.03.20
配筋検査とは?日高建築工房のこだわり
家づくりは数多くの工事工程を経て出来ていくものなんですが、その中でも「配筋検査」は建物の構造を支える基礎工事において非常に重要な工程のひとつになります
今回は、先日行ってきた基礎の配筋検査について少し
そもそも配筋検査とは?
配筋検査とは、鉄筋コンクリート構造の基礎部分において、ちゃんと構造計算された設計図通りに鉄筋が正確に配置されているかを確認する検査です。
鉄筋がちゃんと設計通りに施工されていないと、まさに
”絵に描いた餅”
せっかく構造計算上”耐震等級3”になっていたとしても、実際にはその強度が確保されず、結果的に耐震性や耐久性がなくなってしまうので、ちゃんと厳密な検査が必要不可欠なんです
『じゃあ、何見るの?』ってことですけど、
配筋検査では主に以下の点を確認します
- 鉄筋の配置:設計図通りの位置に鉄筋が配置されているか。
- 鉄筋の種類:設計図通りの鉄筋の太さ・本数が施工されているか。
- 間隔の確認:鉄筋同士の間隔が規定通りか。
- 結束の強度:鉄筋同氏がしっかり結束(固定)されているか。
- かぶり厚さ:鉄筋を覆うコンクリートの厚さが基準を満たしているか。
- パット見、ちゃんと綺麗か(これ大事)
基礎コンクリートの完璧な施工を行うために以下のようなことを心がけています
1:職人の目
いつも協力してもらっている基礎屋さん
もう一緒に仕事し始めてから何年になるんだろう???
おそらく20年近く
私が『ダメ、やり直そう』っていうのか、『そこは問題ないでしょ』って言うかのボーダーラインはだいたい理解してくれてます
その長年の経験を持つ職人が丁寧に図面と見比べながら目視検査を行っています。まずは職人の熟練した目と感覚でまずは確認してもらってます。
2:第三者機関の目
直接携わっている人がけでなく、第三者検査機関を導入し、客観的かつ専門的な視点で検査を実施しています。これにより、見落としがないよう、主観や利害関係が混入しないよう徹底した確認を行います。
3:設計士の目
最終的には、設計者であり、全責任者である私・日高によるチェック
第三者機関の検査も大切ですが、第三者検査は【図面と相違ないか】をチェックしてくれます
図面にないものは一切、《良いも悪いも》判断しません
最後は図面に有ろうが無かろうが、良いものは良いし、悪いものは悪い
その判断は全責任を負っている私が建築士として売り路指をさされることの内容、判断していきます
4:現場ごとの適応力
現場ごとにいろいろ気にしないといけないことが有ります
近隣状況だったり、交通事情であったり
いろいろな異なる条件に柔軟に対応するため、設計者である私と、長く付き合っている職人さんが直接コミュニケーションを取るため、頻繁に現場に立ち寄り、時には職人さん達と無駄話をしながらいろいろな情報を共有しています。
この連携によって、日高建築工房として”譲れないもの”や”大切にしているもの”を共有しながら施工の確実性を高めています。
配筋検査を通じて守る安全性
住宅は一生ものです。簡単にやり替えたりすることのできない大きなお買い物です
お客様の大切な住まいを安心して永く暮らしていただけるよう、建物の基礎部分から妥協を許さない姿勢で取り組んでいます。
配筋検査もその一環であり、高い精度で施工管理を行うことで、お客様に信頼と安心を提供しています。
配筋検査は、家づくりの基礎となる重要なプロセスです。だからこそ、職人の手による徹底的な目視検査や第三者機関の活用を通じて、品質管理に全力を尽くしています。
これからも私たちは、お客様が安心して暮らせる家づくりを追求してまいります。