日高建築工房

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時代の流れなのでしょうか?

2018.06.30

昨日住宅のパネル化についてご紹介いただきました

躯体だけでなく、サッシや断熱材、防水紙まで工場でセッティングしてきてくれて、上等時にクレーンを使って組み上げる

一日で、構造・断熱・一次防水まで完了

ざっくり3週間くらいの工期短縮

高性能な住宅になれば、トリプルガラスのサッシ・2層、3層の断熱工事に気密工事と確かに職人さんの負担は増えてきてます

それを手分けして、工場であらかじめ・・・

職人さん不足のこの時代を考えれば、これが自然の流れなのでしょう

ただ私には、何か少し引っかかってしまいます

確かにこのシステムを使えば高い品質の建物が、手軽にできるかもしれないのですが・・・

・近くの地域の木材を使わず遠く(国産ならまだいいのですが・・・)の木材を使うようになる

・地域の木材を使うには、いったん県外の工場に木材を運び出し、組み上げてから再びパネルを運び込まなければいけない

・私の周りにいる職人さんの仕事量が減る。楽になる?

・私の周りにいる職人さんの技術の鍛錬・挑戦の場が減る

・私の周りの地域・職人さんにはお金が回らなくなる

・・・etc

ある程度社員さんがいて、目先の棟数が必要な工務店さんには工期の問題、職人さん不足の問題等すごくいいシステムのように思えるのですが、私のような小さな工務店にはそこまでいらないような気もします

そもそも、私は現場で職人さんたちと『どうすれば楽にできるかね?』『こんなこと企んどるんやけど、どう思う?』みたいな会話をしながら、ひとつひとつ造り上げたい、めんどくさいタイプの人間です

良いのは判るのですが、なんだかモヤモヤが消えません

こんなことを考えていたら、時代に乗り遅れてしまうのでしょうか?