紫外線・日焼けは嫌い⁉
2018.09.01
この夏の日差し、一時に比べれば、だいぶんやわらいでは来ましたが、まだまだ暑い
紫外線に当たると”シミ”の原因になるというばかりではなく、巷では、”皮膚がん”の原因にもなるといわれて、最近では、やたらと日焼けを嫌う人が多い
町でよく見かける、こんな方
我々の子供のころは、夏休み明けに友達と、どれだけ”日焼けしたか!”を競っていたのに、最近では、子供でも日焼け止めを塗る時代に
私は仕事柄、自分の日焼けは全く気にしていないのですが、断熱材、特にボード系の断熱材は紫外線が大嫌い
ボード系の断熱材を太陽に当て、雨ざらしにすると、紫外線劣化して、粉のようになってしまいます
下の写真が、わずか半年くらい雨ざらしにした断熱材
黒いテープが貼ってあったところだけが紫外線を浴びていないので、新品の厚みを維持しており、日に当たり、雨ざらしになっていた部分は劣化が進み、粉になって3ミリくらい厚みが薄くなってしまっています
熱は、伝導(固体内で直接伝熱)・対流(流体の循環によって伝熱)・放射(電磁波による伝熱)3つの要素で移動します
鉄やコンクリートのような密度の高い物質は、対流はしないけど、熱伝導によって熱が移動する
逆に空気やガスのように密度の低いものは、熱伝導はしないけど、簡単に分子が動くので対流で熱を伝えてしまう
ボード系の断熱材は小さなシャボン玉のような”気泡”が集まって固めたもの
小さな気泡で、沢山の空気を閉じ込めて循環させないことで、熱伝導をしない空気を対流もさせない
ボード系の断熱材は紫外線に当てると、この大切な”シャボン玉の気泡”が壊れてしまうので断熱性能が悪くなるのです
このようなことになってはいけないので、昨日現場に搬入された断熱材は、2重にシート
過保護なくらいの養生です
美白のまま、基礎に打ち込まさせていただきます