既製品の限界
2018.11.05
恥ずかしいことに...
事務所の扉が持って行かれてしまいました
建具屋さんが持ってきてくれるまでのしばしの時間、トイレも含めて事務所の扉がナシ
なぜかと言うと...
事務所として借りている部屋の扉の作りは、一般的な既製品の建具
木目プリントをしてあるシートが貼ってある扉
今の塗装や、シートの質はよくできているので、傷もつきにくく、手触りも本物の木を再現し、デコボコが有ったりします
新しいときは、パッと見、本物と見比べてもそん色ないほど
しかも基本ビニールなので、汚れがしみ込みにくく、拭き掃除もできる
しかし
このマンション築14年ほど経っているようですが、これくらい経つと、使用頻度の高い(よく手の当たる)ところは、下の写真のようにシートがぶよぶよに浮いてきてしまっています
扉の部分は、浮いてるところを切り取って、無垢の板に変えて色を付けようと思い、建具屋さんにその作業をしてもらうため、持って帰ってもらいました
ただ、壁に引っ付いている【枠】のほうはどうにもなりません
これが[既製品]・[ニセモノ]・[模造品]の限界
古くなると【かっこ悪く】なってしまうのです
私が家造りで使う[無垢の木]は古くなっても【味・風格】が出てきます
長い時間が経過しても”みそぼらしく”ならず使い続けることが出来ますし、削ったり、塗装したりとメンテナンスが容易にでき、結果 永く使い続けることが出来ます
耐震等級3を基本仕様にしたり、Ua値0.3(国の省エネ基準の3倍程度)の断熱性能を基本仕様にして家造りをしていますが、
家の中のものも、なるべくメンテナンスが簡単にでき、結果永く使い続けられるもののほうが、住まい手にも、地球環境にも優しいのではないでしょうか?
電化製品や、住宅設備(トイレやキッチンなど)はどうしても10年から15年くらいで交換することになります
否(いや)が応にもいろんな出費が発生してきます
外壁や、室内の仕上げなど、簡単にメンテができないところの耐久年数は、長いに越したこはないと思います
当然、建設時の金額を抑えることは大切かもしれませんが、建築費を抑えることで、10年後、20年後、30年後、かえって高い修繕費が必要になってしまわないように、少なくとも住宅ローンが残っている30年くらいの長いスパンでトータルで家にかかるお金がなるべく少なくできるようなご提案・家造りを提供していきます