根拠ある【シンプルに】
2018.11.13
現在進行中の基礎工事
先日、基礎コンクリート下の断熱材施工をしてきました
この物件もちゃんと構造計算して、最高ランクの【耐震等級3】を公的検査機関から認定を受けている物件
3人で半日かかって、断熱敷設工事完了
今までの物件では、なんだかんだ、この断熱施工、他の会社では行っていない特殊な工法なので、ほぼ丸一日かかっていたのですが、
ある程度慣れてきてくれた事もありますが、基礎形状を[シンプル]にできたのも、早く終わった要因の一つだと思います
一応、風で飛ばないように、おもり?
実際の物件を、自分で構造計算をやり始めてから、3年くらいになるでしょうか
今回は基礎の形状をなるべく【シンプルに】と考えながら計算したので、基礎形状がすっきりできました
どうして【シンプルに】するのか?
私が造っている家は、俗にいう[高気密・高断熱]の【超高性能版】
・Ua値が0.3以下
・C値も0.3以下
・耐震等級3
この3つを『標準仕様にします』とうたっているのですが、当然この条件をしっかりクリアしていくには、事前の計画時とともに、現場の作業手間も増えていきます
作業手間が増えれば、当然コストが上がってくるので、
[なるべくコストがかからないように]
つまり【なるべくシンプルに】
そのために地中梁を検討してみたり、耐圧盤の強度を上げてみたり。
構造計算すると、どこに、どれだけの力(荷重)が掛かってくるのかが解ってくるので、それに見合う[必要十分・過不足ない]設計ができます
そのうえで、施工性を考慮して、配筋量や、地中梁の形状を決定していきます
私が二十数年間、現場監督として働いてきたことが、ここで生きてくるのです
通常は、
現場で鉄筋を運んだり、組んだことの無い人が構造計算をするので、
[必要十分・過不足ない]設計で止まってしまいます
『どうしたら施工が楽に、スムーズにできるか?』というのは、現場で職人さんと一緒に汗をかいた経験がないと、解らないのです
こうした経験をしっかり活かし、【施主・職人・環境】まさに【三方良し】の家造りをこれからも試行錯誤しながら進めていきたいと思います