日高建築工房

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公開気密検査

2018.11.17

本日、城内の家で気密検査を行いました

玄関に引き戸は使っていましたが、かなり造り込みましたし、丁寧な施工をしてくれたので、かなり自信があり、事前に同業者に公開の案内を出し、10名程度、見学に来られました

みんなが見ている中、結果はC値0.1㎠/㎡

1メートル角の中に0.1㎠しか隙間が無いという事

???よくわかりませんよね(^_^;)

家全体の隙間が16㎠

ちなみに、名刺が約、5.5センチ×9センチ≒50㎠なので、家全体の隙間は名刺の1/3程度

この数字は自分でいうのもなんですが・・・驚異的な数字かと思います

気密が良いと、隙間風が無いので、冷暖房の効きは良く、換気も計画通りに行われます

当然季節の良いときは、窓を開けて換気をすれぼ良いのです

窓を開けて空気が流れるように設計するのは当たり前

夏冬の冷暖房している時に、窓をパァパァに開けて冷暖房しませんよね?

気密性能とは、窓を閉めて、外の温度から逃れたいときに役に立つ性能なのです

 

弊社の基本性能として、『C値0.3は担保する』とうたっていますが、そもそも、現在は高気密住宅と言っても、気密性能の基準は有りません

以前は有ったのですが、何に忖度したのか?住宅業界から基準すら消えてしまっています

以前は、【北海道など寒い地域はC値2.0以下・広島など温暖な地域は5.0以下が高気密住宅】と一応すごくアバウトで、ズブズブな基準がありました

どちらにしても、C値0.1は最高レベルの性能に達していると思います

気密性能は、現場の施工精度によるところが大きいので、現場の断熱・気密施工(弊社は大工さん)をしてくれる職人さんの仕事の丁寧さを測るのに役立ちます

ただ、気密検査の結果がいまいちだからと言って、全てが職人さんの施工精度が悪かったとも言い切れません

確かに丁寧に施工してくれないとC値0.1は絶対に出ないのですが、どれだけ職人さんが頑張っても、設計段階から、気密性能がしっかり出るように気密層・断熱層・防水層を連続できるように、施工しやすいように計画しなければ、こんな数字にはならないのです

建物の性能は、施工者と設計者がしっかり物事を理解し、お互い丁寧な仕事をすることで、結果として出てくるものだと思います