日高建築工房

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3の倍数

2018.12.01

【城内の家】

大工工事は外部が終わり、内部に入ってもらってます

気付けばもう12月・師走ですね

建設会社は、おそらくどの会社も、年末から3月末にかけてバタバタする季節に入ってきました

おかげさまで、日高建築工房もバタバタさせていただいております(^_^;)

今日は下地の石膏ボードを貼っている途中の写真

巾木と建具枠

石膏ボードからのは4ミリ

クロスを貼ると仕上がった時に見えてくるのが3ミリ

 

巾木の厚みと建具枠の厚みの違いも3ミリ

ちなみに建具枠の厚みとして見える部分は3の倍数の9ミリ

ちなみついでに、窓枠はこれまた3の倍数の24ミリ

どうして【3の倍数?】

日本人には潜在意識の中にこの【3の倍数】”落ち着く”というか、”しっくりくる”という感覚が埋め込まれているように感じます

そもそも日本は【尺貫法】

尺貫法とは、長さの単位を、質量の単位を、体積の単位をとする日本古来の計測単位

明治14年にメートル法が出てきて尺貫法と併用され、昭和34年にメートル法に統一・一本化されるまでずっと使われてきた計測単位

その1尺が33分の10メートル≒303ミリ(おっ!やはり3の倍数)

今でも家の基本モジュールは、910ミリ(303×3尺)が多いです

現在の家造りにも脈々と受け継がれているこの尺モジュール

なので、ぱっと見、違和感なく、心地よく見える寸法が【3の倍数】なのです

我々は、視覚的にも感覚(温熱)的にも、『違和感なく・心地よく』がどこなのかを確認しながら、家造りを進めています