日高建築工房

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電気代値上げ! 後編

2019.02.23

長くなったので、昨日の続き(^_^;)

電気代=基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再エネ賦課金

これで電気代が決まっているのですが、この中でニュースにはならない。ニュースになる電力量料金の変動よりも実は家計にダメージの大きい燃料費調整額と再エネ賦課金を自邸【山陽園の家】の電気料金で確認してみます

昨日のおさらいも交えながら・・・

 

・燃料費調整額とは:火力発電の燃料となる石炭・原油・LNGの価格の変動を電気代に反映するための項目

中国電力 2017年 2018年 差額
3月 -1.69円 -0.48円 +1.21円
4月 -1.23円 -0.34円 +0.89円

自邸の2018年3月の電気使用量は、334kW(8,972円)だったので

1.21円/kW☓334kW=404.14円 値上がりしているという事

 

・再生可能エネルギー発電促進賦課金とは:太陽光などの再生可能エネルギーによる発電を促進するために太陽光パネルを付けてる人も、付けてない人も”全員”電気使用量に応じて負担する金額

2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度
0.22円/kWh 0.35円/kWh 0.75円/kWh 1.58円/kWh 2.25円/kWh 2.64円/kWh 2.90円/kWh

これまた2017年から2018年の値上げを自邸で考えると

2.90円/kWh-2.64円/kWh=0.26円/kWh

0.26円/kWh☓334kW=86.84円値上げ

つまり

404.14円+86.84円=490.98円!!!

 

燃料費調整額+再エネ賦課金だけでも、なにげに”月500円”近く値上がりしてる

これって、ニュースに出る『電力量料金の値上げ』とは別の話

年間トータルで見ると5,000~6,000円値上げされている計算

自邸の年間電気代が100,000~110,000円なので、おおよそ5%くらい気付かないうちに値上げされているのと同じ

これから先、原油価格等の化石燃料の高騰や、古くなった原子力発電の廃炉費用等、電気代が安くなり要素はなかなか見当たりません

エネルギーをたくさん使う家に住んでいると・・・

この先上がり続ける電気代を電力会社の『言われるがまま』値上げを受け入れ、お金を払い続けるか!

”暑い””寒い”をヒートショック等の危険を犯してでも、ただひたすら『ガマンする』辛い生活をするか!

恐ろしいですが、そんな究極の選択を迫られることになってしまうのです

既に私の実家は、年金暮らしの母が、残念ながら、後者の『ガマンする生活』を送っています

家計を守るためにも、家族の健康を守るためにも・・・

【高気密・高断熱】を私は一生懸命おすすめし、造り続けたいと思います