日高建築工房

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入口と出口

2019.03.14

入口

出口

 

何のこっちゃですよね(^_^;)

 

これは外壁の【通気層の入口と出口】

家の下(土台)から空気が入って、太陽にその空気が暖められ、上昇気流によって上に上がって行き、最後は屋根のてっぺんから抜けていく

いわば、【空気用の通路】の入口と出口です

 

この流れる空気、どんな役割を持っているかというと、壁の中に入った水蒸気(湿気)を壁の外に逃がす働きをします

壁の中に湿気が溜まると・・・

・壁内結露→カビやダニが発生→アレル源となる

・壁内結露→腐朽菌・シロアリの発生→木材の劣化・構造耐力の低下

と、木造住宅にとって良いことは有りません

室内側に防湿層をつくり、湿気を壁の中に入らないようにするのが大原則ですが、100%完璧に湿気をシャットアウトすることはできません

そのために木造躯体の外側で流れる通気層をとり、壁の中に入り込んだ湿気を、そこから排出して、壁の中にため込まないようにするのです

その目的を完遂するためには当たり前ですが、入口から出口まで、通気層が繋がっていないと、意味がありません

でも、現場には、窓だったり・庇だったり、通気層の繋がりを遮ろうとする通気層にとっての[障害物]がたくさんあります

しっかり空気が流れるように、現場で対応していく

 

最終的には目に見えなくなる場所ですが、何十年と木造住宅を快適で安全に住み続けたいならば、大切な【下処理・隠し味】なのです