日高建築工房

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木造の可能性 CLT

2019.07.10

CLT(クロスラミネーティッド・ティンバー)

簡単に言うと、板を直行方向に貼り合わせて、木材の強度を上げた材料

(写真:一般社団法人日本CLT協会から引用)

本日、わざわざ岡山より、このCLTの説明に来てもらいました

住宅にこのCLTを使うのはどうかと思うのですが、

住宅以外の低・中層の一般建築(私がイメージしているのは集合住宅)に、この技術を使って計画できないか?そんなことを考えてます

私が住む広島・廿日市もしかりですが、中四国地方は山がたくさん有り、木材をしっかり安定的に利用することで、

林業を、山を、環境を守って行かなければならない

住宅は当然、木造で造るのですが、いままでプレハブや鉄骨・鉄筋コンクリートで造っていた

低・中層の建物を木造でで計画できないか?と真剣に考えてます

木造にすることで、集合住宅なども、しっかりとした【高性能な高気密・高断熱】の建物が造りやすい

それは”木”のほうが、”鉄””コンクリート”より熱を伝えにくいので、外の気温の影響が少ない

そして”木”のほうが”鉄””コンクリート”より軽いので、基礎や杭の工事も軽減できる

”木”は持続可能な循環型資源であり、森林資源を有効活用することで、”鉄””コンクリート”の建物より、環境にやさしい建物になる

何より”木”の表面をそのまま見せて使えば、木の優しい表情・肌触りを感じれる心地の良い空間にできる

まだまだ日本では新しい技術(2016年4月に建築基準法告示が公布・施行)で実際に使うにはハードルは高いですが、木造の可能性としては面白い技術だと考えています

近い将来、こういった木造の技術を使って、環境にも優しく、高気密・高断熱でクオリティーの高い集合住宅を造ってみたいと思います

近い将来、こんな大きな”木材”を使うことになるかも(^^♪

(写真:一般社団法人日本CLT協会から引用)