家ができるまで⑫ 足場が解けたので
2020.03.20
現在進行中の【山本9の家】
そとん壁という仕上げの塗り壁も完了し、足場が取れました
この【山本9の家】
延床101.84㎡(30.8坪)を”2.8kw(10畳用)エアコン1台”で空調します
Ua値:0.26
C値:0.1
のまさに”超高性能”な高気密高断熱
60畳以上ある家全体でも、10畳用のエアコン1台で充分です
ちゃんと断熱性能を計算し、ちゃんと理解すれば、エアコンの能力も、必要以上に設置することもなくなりますし、暖房にどれだけ電気代が必要か?も見えてきます
この【山本9の家】であれば、
年間必要暖房エネルギー:2.32GJ(ギガジュール)
エネルギー?
ギガジュール??
『そんなこと言われても、ピンとこない!』と言われそう
ということで、なじみのない【エネルギー】を【お金】に変換していきます
ということで、単位を変換して、計算していくと2.32GJ=237.7Kwhとなります
1kwh≒27円 中国電力は、おおよそこれくらいなので
237.7kwh×27円=6,418円
エアコンをずっと付けっ放しにして、家中全てで室温を、ずっと20℃にキープしても、計算上だと暖房に使う電気代は
1年間で6,418円
ここ広島・廿日市で暖房する期間はおおよそ11月後半から、3月前半くらいの3.5ヶ月くらいでしょうか?
だとすると、電気代が約1,850円/1か月
この金額だと、寒さを我慢せずに、電気代を気にせずに、心おきなく
”全館空調”
が出来ますよね
【山本9の家】では、ちょっと実験的に、これを付けてみました
太陽熱を集熱して、内蔵されている小さな太陽光発電パネルで発電し、小さなファンを回して温まった空気を室内に送る機械
今回取り付けた一番大きな機種で、だいたいMAX1kwhの暖房能力を発揮するらしい
”超高性能”な【山本9の家】では晴れてさえいれば、充分これだけで暖房がまかなえちゃう、計算になります
『雨の日・雪の日・曇りの日。毎日晴れが続くわけではないのと、そもそも太陽が出ていない夜は働いてくれないので、別に暖房は必要なのですが・・・(^_^;)』
それでも、エネルギーを全く使わず、暖房を補助してくれるのは、”環境問題”の観点からも面白い
ただ、冬だけだと、そもそも暖房費がほとんどかからない”超高性能”な高気密高断熱の家を造っているので、”費用対効果”がすごく低い
ただ今回は、これを夏も稼働させて、
”除湿”
に使うことを思いつき、取り付けてみることに
梅雨や夏の”快適な除湿”もここ広島・廿日市地域ではなかなか難しいですよね?
なかなか湿度が下がらなかったり、湿度は下がったけど冷え過ぎちゃったり
だから、除湿器とエアコンを両方働かせて、エネルギー(電気代)をたくさん使っちゃっている人も多いはず
このソーラーウォーマーはその、”冷え過ぎ”の部分と、エネルギー(電気代)の部分を太陽エネルギーだけでまかなっちゃおうという作戦!
まぁ、初めて扱う商品なので、いつも通り、取付は大工さんに手伝ってもらって、自分でやってみる
外壁に事前に穴は開けておき、内部はすでに工事済
外壁が仕上がり、足場もなくなったので、今回は本体を取り付け
引き渡したら、1年間くらい、温度・湿度を計測させてもらいます
私のイメージ通りに稼働し、温度・湿度が推移するか?
はたまた全く違った結果がもたらされるか?
ある意味楽しみです