日高建築工房

ブログ

あなたの家のベストな除湿方法

2020.07.26

数日前の蒸し暑いある日

日高建築工房の事務所はマンションの一室(鉄筋コンクリート造40㎡くらいのワンルーム+α)をお借りしており、鉄筋コンクリート造だけに”気密性”はすごく高い

その分、留守にすると、空気が”よどむ”のか?

なんか空気が良くないように感じるので、いつも換気扇を回しているのですが・・・

現場からお昼過ぎに事務所に帰ってくると”ビックリ!”

エアコンで除湿実験

⇧⇧⇧気温は27℃くらいなのですが、湿度が80%(ちなみに絶対湿度は18.0g/kg)

俗にいう、【チョー不快、ジメジメ・ベタベタ】です

これだと机に座ってお仕事する気にならないので、除湿・除湿♫

皆さん除湿、どうしてます?

除湿器?

エアコン?

窓開け通風?

広島・廿日市地区はとくに、【近所に川が有ったり、水の張った田んぼが有ったり】と、

窓開け通風は、湿気を家の中に取り込むだけなので、あまりお勧めできませんが・・・

やはり、消費電力(電気代)と、除湿能力のバランスからみて、エアコンの除湿能力が群を抜いてます

ただ、うまく使わないと寒くなりすぎるのが”玉に瑕(タマニキズ)

 

そんな中、ここ数ヶ月、爆発的に数の増えてきた住宅建築系のユーチューブで

『温度を下げすぎずに、電気代を掛けすぎずに、効果的に湿度を下げる方法』を解説してくれている動画を発見

それはいいじゃん!と早速試してみることに

そこには、

一番低温の温度設定にして、

一番微風の風量設定にする。というもの

確かに温度が低い方が、より多くの湿気を取り除くことが出来るし、微風だったらそこまで温度が下がらないかもしれない!

なるほど!!

と思い、早速やってみました

設定温度最低の18℃

風量も最低の微風⇩⇩⇩

エアコンで除湿実験

・・・

その設定でエアコン稼働させて、1時間

エアコンで除湿実験

⇧⇧⇧気温は25℃くらいと、2℃くらいしか下がっていないのですが、湿度は46%(ちなみに絶対湿度は9.0g/kgと半減)

だいたい我々高気密高断熱を造っている工務店はこの”絶対湿度”を夏の快適性の目安にするのですが、家の中は12g/kgくらいを下回れば快適になりますので、かなり効果が有るみたい

ただ、25℃でもこれくらい除湿できてしまうと、少し肌寒さすら感じてしまいます

・・・

設定をそのままに、さらに2時間(合計3時間)エアコンを回し続けてみると

エアコンで除湿実験

⇧⇧⇧気温は24℃くらいと、2時間前とほとんど変わらないのですが、湿度はさらに下がって42%(ちなみに絶対湿度は7.7g/kgと半減)

正直これだともう寒いです(^_^;)

結論から言うと、私の事務所には、日射取得(日差し)があまり入ってきてないのか?少し寒くなってしまう傾向にありました

 

ここで、快適性を数字で見てみようと思い、たまに耳にする

【不快指数】

この指数って何ぞやと思ってちょっと調べてみると・・・

蒸し暑さを表す指標のひとつらしい

[気温が高くなれば、暑く感じる]これ、当たり前

私たちは暑くなると、汗をかいて体温調節を行っています

このため、汗が蒸発しやすいのか?しにくいのか?によって、暑く感じる度合いに違いが出てくるので、これを表す指数が、不快指数

実際の体感は、気温・湿度の他にも、風速や日射などいろんな要素が影響するので、必ずしも体感とは一致しないのですが、この不快指数でみると

~60未満:肌寒さを感じ

60~69:何も感じない快適ゾーン

70〜74:不快感を抱く人が出始め、

75〜79:半数以上が不快と感じ、

80〜85:全員が不快と感じ、

86~以上:我慢ができなくなるくらいだそうです

この不快指数は、気温と湿度から算出することができ、以下の計算式で計算できます

【不快指数(%)=0.81×気温(℃)+0.01×湿度(%)(0.99×気温-14.3)+46.3】

この式に当てはめると、

最初の私が『チョー不快』と感じた気温27℃、湿度80%だと

不快指数は78.1%

1時間、超冷・微風エアコンを掛けた気温25℃、46%だと

不快指数は71.4%『この時は快適』

3時間、超冷・微風エアコンを掛けた気温24℃、42%だと

不快指数は69.7%『この時は少し寒い』

 

『ふぅ~~ん、個人差有り!』って感じです

指数70切った3時間経過後、快適ゾーンでありながら、私が少し肌寒さを感じたくらいなので、この指数・指標って・・・

それでも、少し日が差していたり、風が直接身体にあたらなかったり、ガスなど使って調理をしていたり、掃除機をかけて家中動き回っていたり、条件や、生活スタイルによって【快適ゾーン】はそれぞれ全く違ってきます

それは、家族の中でもバラバラ

『この除湿の仕方がベスト!』いうのは、実はなかなか見つけられない

ただ、エアコンが一番、消費電力(電気代)と、除湿能力のバランスが良いのは確か

ユーチューブも含めて、【除湿の仕方】とネットを見ればいくらでも情報が出てきます

それを参考に、エアコンの設定温度をいろいろ試しながら、各家庭の

【快適ゾーン】を見つけて、夏を気持ちよく乗り切ってください

 

ちなみに快適な家造りをしているプロとしての私の快適なエアコンを使った除湿方法は・・・

 

自邸である山陽園の家は設定温度26℃で風量微風の24時間連続運転

一方事務所は、出たり入ったりするので、最初の30分くらい身体に風が当たらないようにして

【強風・強冷房】で一気に事務所内の湿気をとり除き、その後は25~26℃の微風運転

ここで大切なのは、微風運転にするという事

風量自動運転にすると、設定温度になった時、ファンが止まるので、エアコン内の結露水によるカビ等の心配にもなる

常に微風でも良いので、動かしておくこと

 

ちなみに・・・

『梅雨の長雨や、梅雨が明けても夕立などもあるので、洗濯物もなかなか干せない』なんて問題を抱えている方も多いかと

そんな方のために

【おすすめの お得な部屋干しの仕方】を以前に書いた記事がこちら

度一緒にどうぞ(^^♪