廿日市パッシブハウスで気密検査
2021.03.22
お久しぶりのブログ更新(汗)
こころパッシブハウスの引渡し・改修工事の完工・廿日市パッシブハウスの上棟・新規新築工事の契約・新規プラン作成・決算・・・
【ザッ!年度末!!】
って感じでバタバタしておりました(汗)
そんなバタバタしている私をよそに、勝手知ったる大工さんはどんどん現場を進めていきます
そこそこ”ややこしい”階段なんかもあったのですが、なんのその!
あっという間に断熱材も入り、
気密処理も終わり、
早く気密検査をしないと・・・
っということで、昨日お客さん立会いのもと、気密検査をしてきました
『機材セットも終わったので、じゃあ、早速始めましょうか!』と計測してみると、結果は
『日高さん、良いよ!0.2』との声
お客さんが見ている前だし、ちゃんとした結果が出てホッとしたのですが、ちょっとデータを見ると少し違和感
私も一応【気密測定士】という資格を取得して、以前は自分で測定していたので気付けたのですが、
《隙間特性値n値》が少し大きすぎる!
専門的な話ですが、見る人が見れば、打ち出されるデータから読み取れる情報がいろいろあります
”C値”という、結果だけ見れば0.2なので十分いい結果ですが、それだけじゃない!
ということで、
『ファン回して、気圧を下げてみて』とお願いして、原因調査開始!
床下もぐったり、家中歩き回っていると、お客さんの方から、
『ここからスース―風が入ってますよ!』の声
見れば、エアコンの冷媒管を出す直径6センチの穴がポッカリ開いていました!
密閉性を測っているのに、普通に穴が堂々と開いてましたので、しっかり塞いで、再検査
今回もパッシブハウス認定申請をするので、【減圧法】と【加圧法】の両パターンで測定
ともに結果がC値:0.1㎠/㎡
城内の家も、山陽園の家も、手造りの家もそしてこころパッシブハウスも
だいたい、C値が0.1という数字が出るので、そんなに驚かないのですが、実は
そこそこ?かなり?すごい数字
熟練した職人さんが携わってくれているおかげ
最近は【高気密高断熱】をうたっている会社はたくさんあります
どれだけ設計段階で考え抜いても、熟練した、しっかり経験を持った職人さんが断熱気密工事をしてくれないと、絶対にC値0.1は出ないと思います
私自身も、コンスタントにC値0.1とか0.2とかが出るようになったのはここ数年
私と、工事をしてくれる職人さんたちの断熱気密に関する熟練度が上がってきた証拠だと思っています
”気密”に関して、『どのくらいがベスト』とか『これ以上は無意味』とか、いろんなことを言う人もたくさんいますが、それはただの設計者や工務店のの保険・逃げ
『C値0.3出せるって言ったのに、結果が悪いじゃないか!』という指摘を受けたくないだけじゃないのかな?
同じ断熱材で、同じ換気設備を使ったらそれは”気密のいいほうが暖かいし、省エネ”になります
だって簡単に言えば隙間風がより少なくなるのですから!
本当に暖かくて、光熱費のかからない家に住みたいのなら、
『気密C値0.3以下で造れます?』って聞いてみてください
本当に断熱気密工事に秀でた、本当に底冷えしない、暖かくて光熱費のかからない家を造れるところなら、『造れますよ♪』と普通に答えてくれるはずです
桜も咲き、暖かくなっては来ますが、毎年必ず寒い冬は来ます
光熱費を気にしないで、家中暖かな家に住みませんか?