広島で付加断熱はマスト?
2018.10.23
先日上棟した廿日市・城内の家
廿日市でダントツに快適で、心地よい高気密高断熱を造り上げるため、広島・廿日市ではやっている工務店がほとんどない、”付加断熱”
『そこまでたくさん、断熱材を入れるのって、この温暖な瀬戸内ではオーバースペック』という方は、この建築業界では 結構たくさんいます
でも自邸でもある廿日市の【山陽園の家】でも付加断熱を施工しており、実際に家族で生活してみての感想
『絶対に付加断熱して断熱性能を高めた方が、ダンゼン”快適”』という事
通常は柱の間に断熱材を入れる”充填断熱”が一般的
通常の断熱材はこれだけ
これだけと言っても、”充填断熱”だけでも
”国”の[省エネ基準]も[ゼッチ基準]も
”2020年を見据えた住宅の高断熱化技術委員会・HEAT20”の[G1基準]も[G2基準]でさえも、
柱の間に入れるこの”充填断熱”だけでクリアできます
【付加断熱】とはその”充填断熱”に加えて、その外側にもう一層、断熱材を設置するのです
通常の断熱材”充填断熱”に【付加】するのです
施工方法は、使用する断熱時の種類によって多少違いますが、今回の廿日市・城内の家に採用した断熱材は”グラスウール”
断熱材にもいろいろな種類が有り、特徴もさまざま
コストの安い断熱材や、性能の高い断熱材、燃えにくい断熱材や、耐水性のある断熱材、施工性が高い断熱材などなど
何を選択するかは、求める性能や、コスト、隣地との距離などの”もらい”火災リスクなどなど
いろいろなことを検討して、その現場に一番適した断熱材を選択していきます
今回の廿日市・城内の家は、火事のリスク、コストその他もろもろの諸事情を勘案して、付加断熱にグラスウールを選択しました
それではその”付加断熱”どうやって施工していくのか?
グラスウールの付加断熱の簡単な施工方法はこんな感じ
順を追って解説していきます
サッシも取り付け完了した段階から、付加断熱施工に入っていきます
まずは、断熱材を入れる下地を組んでいきます
続いて、今回はグラスウールで付加断熱材を設置
グラスウールは濡れたらいけないので、グラスウールを入れたらすぐに防水紙を貼ります
施工の流れはこんな感じ
これを外壁全部、施工していきます
付加断熱とは・・・
ちょっと前に”流行った?”外断熱と通常の柱のところに入れる充填断熱を”ダブル”で施工するという事
目的は断熱材の厚みを増すため
弊社は1棟1棟、計画の段階から、『どのくらいの断熱性能にして、どのくらいの光熱費で暮らすか?』
という打ち合わせをシュミレーションを使いながら、建築費と、光熱費の費用対効果を見比べて話を進めていきます
この廿日市・城内の家の設計時の断熱性のはこんな感じ⇩⇩⇩
冒頭にも書きましたが、『こんなのは、この温暖な瀬戸内ではオーバースペック』という方は、この建築業界では たくさんいます
ひとつだけ私が言えることは、『必要ない』『オーバースペックだ』と言ってる人たちのほとんどは、このレベルの高性能の家に住んだことがないという事
そして、私はこの物件の性能と同等のUa値0.28を超える住宅で暮らしているという事
住んでいる私は、この高性能な住宅の快適性を身をもって体感し、家族ともども、この性能が『オーバースペック』でもなんでもなく、これくらいの性能があったほうが、快適に暮らせると自信を持ってお勧めできるのです
ただ、
今までの一般的な充填断熱工法とは違い、広島ではまだ一般的ではない付加断熱なので、工事の手間も増えるし、窓周りから雨水が入り込まないように、工夫しないといけないことも増えるのですが・・・
間違いなく快適になります
私は少しコスト掛かっても、この性能にしてよかったと本当に思います
快適に暮らしながら、結果的に光熱費が激減しました
我々施工者も、創意工夫をして勉強し続け、成長し続けることができます
まさに、住む人・環境・施工者みんなが喜ぶ【三方善し】だと思ってます
まずは、この超高性能な環境を、ひとりでも多くの人に体感してもらいたいです
本物の高気密・高断熱を求めるなら、【付加断熱】はマストです
覚えておいてください(^^♪