杭の位置
2019.10.09
また台風・・・
台風進路から、広島は少しそれているようで、良かったと思う反面、どこにも被害が出ないことを祈るばかりです
今日は、家にとって、とても重要なのですが、あまり目にも耳にもしない【杭工事】について
実は・・・、住宅に携わっている建築士でも、あまり深く学ばない領域となっています
通常、土地が決まり、そこに建てる家のラフプランが出来てきた段階で、
まず、地面が家の重さに耐えられるか?【杭工事】が必要かどうか?の【地盤調査】を行います
調査した結果、あまり地盤が強くないと判断すると、【杭工事】を検討するのですが、調査会社の設計の方に検討書を出してもらいます
ちゃんと杭の本数や杭の位置まで検討してくれます
ちゃんと安全側に、一般的(総2階建て木造住宅)な荷重をもとに計算してくれるので、ほとんどの住宅設計に携わる建築士さんはそれを素直に受け入れて【杭工事】を施工しています
類にもれず、私も構造計算をやり始める数年前までは、そうやって【杭工事】を行ってました
【数年前まで】は。
【現在】はというと、全棟、構造計算をするようになり、基礎のどの位置により多くの力(家の重さ)が掛かってくるかが分かってきますので、それに合わせて、杭の位置を移動させて、より効率よく、安全に家を支えられるように、検討書を出してくれている杭の設計の方と調整していきます
[杭の設計をする人]と、[住宅を設計する人]
お互い見えているものが違います
ただ、目的は同じ【安全な住宅を造る】という事
見えなくなるところですが、知恵を出し合い、ベストなバランスの良い【家造り】をしていきます