とっても快適!基礎断熱工法と、床下のカビと、アルコール殺菌
2019.10.22
最近、季節が一気に進み、”梅雨”や”夏”が過ぎ去り、ちょっとの期間ですが、気持ちのいい季節がやってきてます
そんな、快適な季節に、私は最近なぜだか?よく【床下】に潜る機会が有ります
というのも、
自邸である【山陽園の家】
今年の冬に引き渡しをした【城内の家】
そして今年の春に引き渡しをした【安佐南区の家】
全て基礎断熱を施しているので、定期的に床下の環境をチェックします
梅雨と多湿の夏が過ぎ、床下環境をチェックするにはバッチリのタイミング
主には漏水(外部からや、設備機器から等)のチェックと、シロアリ被害のチェックをします
どちらも早期に発見すれば被害は最小限
身体の健康診断と同じです
ゴソゴソ床下を這いつくばって、異常が無いことを確認するのですが、せっかく床下潜るので、
床下の空間を空調に利用するように設計した物件などは、掃除をしてみたり
たまにはお掃除ロボットの力を借りてみたり
そんな中、基礎断熱を施していると、たまに床下で、カビに遭遇することが有ります
特に新築1~3年くらいの時に起こりやすいのです
それは、基礎のコンクリートから大量の水分がコンクリート打設後1~3年くらいは蒸発してくるのです
一見固まって、カラカラに見えるコンクリートでも、水蒸気を放出し続けています
それは、コンクリートを造るとき、大量の水を練りこみ、その水がじわじわ長い時間をかけて放出してくるのです
ここで少し
【カビ】の話
カビが発生するには条件が有り
条件①:栄養分ーこれはプラスチックスにでも繁殖するので取り除けない
条件②:酸素ー住空間なのでこれも取り除けない
条件③:温度ー快適な超高断熱の住宅ならカビにとっても快適なので取り除けない
条件④:湿度ーカビの好む湿度があるー工夫次第で取り除ける
この条件4つが揃ってしまうと、カビが発生してしまいますので、何とか工夫できる条件④の湿度を抑え込む工夫をしていきますが、どうしても新築当初(特に2~3年間)の床下というのは、基礎のコンクリートから発生してくる水分が多いのでどうしても湿度が高くなります
なので、床下にカビが発生することが有るのです
そんな時に私が見るのはカビの色
カビにはいろんな色が有るのをご存知ですか?
じつはカビの色によって、そこの環境がだいたい推測できるのです
湿度90%以上を好む〈黒色〉や〈赤色〉のカビ:よくお風呂なんかで目撃しません?
湿度80%以上を好む〈青色〉や〈黄土色〉のカビ:ミカンや食べ物なんかにつきやすい
湿度65%以上を好む〈黄橙色〉や〈あずき色〉のカビ:乾物や糖度の高い食物につきやすい
などなど。
原因が判れば、対策も立てられます
逆に言えば、原因や、その場の状況が把握できなければ、的確な対策も立てられないのです
とは言っても、発生してしまったカビは、取り除かないといけません
私がカビ退治に使うのは
[アルコール]
有名なカビ取り剤として『カビキラー』などの漂白剤が有名ですが、アルコールでも充分カビの胞子は死滅します
アルコールのほうが、注射の消毒にも使うくらい、人体に対して安全性が高いですし、吹きかけた素材を傷めない(変色させない)のです
でも、アルコールといっても、家にある焼酎や日本酒ではちょっと役不足
エタノール成分が70~80%くらいの純度が一番除菌には効果的と言われています
薬局やドラックストアーにも普通に売ってますので、それを少し薄め、胞子が飛び散らないように、静かに霧吹きで吹きかけるか、ふき取る布切れにアルコールを含ませて静かにふき取るかして、表面に浮いているカビをふき取り、再度、アルコールを吹き付けてしっかり残った菌を死滅させます
カビの発生がひどかった場合などは、1週間ほどおいて、再処理すればばっちり
ほぼ完ぺきにカビの処理は出来ます
超高性能な高気密高断熱の家にでも、より健康的に、より快適に暮らすためには、いろいろあります
でも、しっかり点検し、しっかり整備すれば、より快適で、健康的な生活を送ることが出来ます
逆に点検・整備を怠ると、どんなステキな家でも立派な家でもダメになってしまうのです
車や身体と一緒ですね
家も、身体も健康診断・早期対策が大切です