机上の空論ではダメ!
2019.11.30
めっきり寒くなってしまいましたが、今、祇園の山本で進行中のめちゃめちゃ”暖かい家”
断熱性を数字で表す指標Ua値
広島市や廿日市市などの地域では、国の推奨省エネ基準が0.87(W/㎡K)
現在工事中のこの【山本の家】は国の推奨基準の3倍ー0.29(W/㎡K)
まぁ、こんな数字を並べられても良く解らないかと思います・・・(^_^;)
イメージしやすいのは実際の私の自邸、24時間連続で暖房用に使っているエアコンの電気代、ひと月だいたい4~5,000円
この金額で、廊下もトイレも洗面も、2階の個室もどこでも全て22~23度
【光熱費のかからない暖かい家】をどうやって造るか?
その答えのひとつが”超高性能な家”なのです
そのための目安が”Ua値”なのです
安芸郡や廿日市や安佐南区などいくつかこのような家を建てさせていただきましたが、山本の家もその”暖かい家”の仲間入りします
そして断熱性と同時に大切な事【耐震性】
どれだけ”きらびやか”でも
どれだけ”暖かくて快適”でも
万が一の地震が起きた時に、倒壊したり、傾いてしまい、住み続けられなくなってしまっては元も子も有りません
何十年ものローンを組む超高価な財産
万が一の時でもしっかり大切な家族の生命と財産を守れるよう
ただ、施工性を考えずに”やみくも?普通”に構造計算すると基礎工事が結構大変になります
建物の重さを支える地中梁が必要となるため
『鉄筋コンクリートだから大丈夫』という訳ではないのです
基礎工事には
土を掘る↓
砕石を敷く↓
捨てコンンクリートを打つ↓
墨出しをする↓
断熱材を敷きこむ↓
鉄筋を組む
といろんな工程が有り、足元が凸凹だと、何の作業をするのも結構大変なのです
でも、工事のしやすさも考えながら、構造計算するとその”大変な部分”を改善することが出来ます
平らに掘って(今回は杭が有るので少し突起物が有りますが(^_^;))
平らに砕石を敷く
平らに捨てコンクリートを打って、
平らなところに墨出しする
平らなところに断熱材を敷き込み
そこに鉄筋を組む
だいぶん楽です
同じ性能【耐震等級3】
品質をしっかり確保しつつ、職人さんたちに少しでも工事しやすく、気持ちよく工事してもらう
どれだけパソコン上で高性能な数字をはじき出しても、施工精度が悪ければ何の意味も有りません
”工事のしやすさ”は目には見えませんが、とても重要で、実は”家の性能”に大きく影響を与えます
”机上の空論”にならないように、『なにが大変で、何が難しい』のか?現場を知ることは、”家造り”をする上で大切なことです