家ができるまで② 基礎外断熱(続)
2019.12.06
もう12月になって1週間が経ってしまいました
今年もあと3週間とちょっと
そんな気忙しい師走、
現場では【基礎工事】、
刻み場では大工さんが手作業で木材を一本一本加工する【手刻み】
おおかたメドが立ち、来週上棟することになりました
30坪程度の、決して大きくない家ですが、まとめてみると大量の木材
この大量の木材が一日にして組みあがっていきます
刻んだ大工さんは不安でしょうが、私は楽しみでなりません(^^♪
一方現場では、
【超高性能で超暖かい家】プラス【地震に強い家】を下から支える【べた基礎コンクリート】
この物件の基礎も当然【許容応力度計算】でしっかり【耐震等級3】を確認しており、鉄筋量も根拠をもって、過不足なく配置されています
この”根拠をもって”というところが重要!
ちゃんと構造計算しないと、鉄筋が足りてるのか?足りていないのか?分からない
計算しない多くの方が[住宅金融支援機構]が出している[木造住宅工事仕様書]の基礎配筋を参考にしている方が多いのですが、これで構造計算すると、十中八九、[ダメ~!NG!!]という計算結果が出てきます
やはりすべてを支える基礎
安心できるものにしたいですよね
そして、構造面だけでなく、家の性能面も、基礎は大きく影響してきます
性能をしっかり上げてくると、基礎の断熱は外断熱のほうが断然”理にかなっている”
ただ、デメリットとして
シロアリ被害のリスクが基礎内断熱より、基礎外断熱のほうが高い
以前にもブログで書きましたが防蟻対応の材料を、高価ですが何層にもちゃんと使い、完璧に施工する
これがとても大切
断熱材自体とその接着に使うボンド
外と行き来する配管まわりも見逃さない
まわりをちゃんときれいに清掃して
防蟻タイプのコーキング
このように、ひとつひとつ地道にシロアリの入口を、徹底的につぶします
このような地道な防蟻作業がしっかりできれば、物理的に基礎外断熱と内断熱はリスクは変わらない
基礎外断熱の恩恵をちゃんと受けることが出来ます
そしてサッサと【保護モルタル】
断熱材は女性のお肌と一緒
【紫外線が大の苦手】
なので、日光が当たらないように、コンクリート型枠を外したらすぐに保護モルタルを塗ってもらいます
こういうのも、すごく大切
ずっと永く快適で温かい家に住んでもらうためには、こういった目立たない、でもタイミングをしっかり見極めて正確な施工が必要になります
実際、現場監督として木造住宅を管理させていただいていた30代の時、年間たった十数棟管理していただけですが、今のような防蟻対策の工事管理を『やれ!』と言われても難しかったかなぁ~
まぁ、自分だけでなく、職人さん達それぞれが、この防蟻対策に対する理解の違いも有るので、一概には言えませんが・・・
どちらにしても、着工棟数を追わない、小さな工務店だからこそ出来る”仕様”かもしれません