できる範囲で、できるだけ
2019.12.23
今年の自邸の暖房は薪ストーブです
現場の産業廃棄物である木材を集めて
ちょこちょこ車に詰め込み
ため込んでいます
現場では”できるだけ”
”無垢材”
”広島県産材”
”国産材”
を使うようにしています
それは
”日本の林業の継続・継承”
”木材運搬による二酸化炭素削減”
”海外で起きている違法伐採による森林減少の防止”
などなど、我々建築屋にはアプローチできる問題に対して、”できるだけ”貢献するため!
そんな”大それた大義名分”も頭の片隅に有りつつ、もう片方の頭の片隅では
”自宅の薪ストーブで燃やせるように”という、私利的な理由で”無垢材”を使っています
そして、その運搬する会社の車は電気自動車
屋根に載せている太陽光で充電
でも現実は・・・
車の”燃料”を太陽光でまかなっているのは、実際は半部以下
ディーラーや高速道路のパーキングにある充電器を使っているのが半分以上
その電気が、石油を燃やして出来た電気なのか?石炭を燃やして出来たものか?原子力発電の電気なのか?分かりません
『じゃあ、ぜんぜんエコじゃないじゃん!かえって環境に悪いんじゃない?それじゃ意味ない!』という方もいます
確かにそうかもしれないです
私の日々の行動は、地球環境の悪化・地球温暖化の防止には役に立っていないかもしれない
電気自動車の電気を100%太陽光でまかなっていないし
暖房だって今年は薪ストーブですが、去年はずっとエアコンで過ごしましたし
そもそも夏はずっとエアコンで冷房を効かせてますし
”環境にやさしい生活をしている”と言ってもツッコミどころは満載
でも、パーフェクトではなくても行動を起こすことが大切だと思ってます
パーフェクトでなくても”ゼロではない”
『それはパーフェクトでない!』と言いながら行動しなければ結果は絶対に”ゼロ”っていうか”マイナス”
私が高性能な住宅を提供したいと工務店を興したのもそれ!
たかだか年に数棟
そんな数だと地球環境なんか変わるはずもない
【高性能な本当に暖かい家に住んでもらいたい】
そうしたら、そこで暮らす方は快適に
そうしたら、いままでより少ないエネルギーで暮らせるようになる
そして結果として、地球環境を守ることになる
廿日市の片隅で工務店を営む一般市民にはこれくらいしかできない
『石炭発電をやめる』とか『原子力発電を廃止する』とか、『再生可能エネルギーの地域間送電網を構築する』など、国のエネルギー施策に関わることなんてできない
COP25(気候変動枠組条約締約国会議)も、なかなかさみし結果に終わってしまいました
だから私には関係ないではなく、小さな工務店でできる範囲の中で、少しだけ背伸びをしながら、無理なく継続できる範囲でできるだけ行動する
そんなちっちゃなことを、これからも続けていこうと思ってます