あまり聞きなれない??? 換気風量測定をしてみました!
2021.02.17
びっくりするくらい急に寒くなりましたが、体調崩されていないですか?
今日は午前中、【廿日市パッシブハウス】で太陽光パネル設置前の現場打合せを行い、
別件で、問い合わせをいただいている
[V2H](電気自動車から家の電気を供給するシステム)と
[オフグリットに向けての創蓄システム]の2つのシステムの相談
別物件でそれぞれ別の相談なのですが、何やら私よりよっぽど環境意識の高い方から、お声がけいただくことが多く、私なりに必死に勉強して、より良いものを提供できるようにバタバタしています(汗)
その打合せを済まして、今度は完成見学中の【こころパッシブハウス】で最終の風量測定を行ってもらいました
まず【こころパッシブハウス】に着いてびっくり!
ニュースで『広島・廿日市も寒い』とは言っていましたが・・・
ふと現場を見上げると、
【ツララ・氷柱!】
2・3日前はあんなに温かかったのに!
ただ、さすがは”パッシブハウス”
中はすごく”暖かい”
基礎からの水蒸気と、塗り壁からの水蒸気で加湿器なくとも湿度も快適をキープ♪
これは新築の特権というか2年目、3年目になるとさすがに冬は乾燥してきますが、生活の仕方・工夫で結構、湿度も高く保てたりします
今日現場に来た、メインの目的は”風量測定”
”風量測定って何???”
って方もいらっしゃるかと思います
最近、高気密高断熱を建てるなら
『気密検査はした方がいい』とか
『気密C値は0.5以下が必須』とか
気密に関してはいろんなところで言われているので、少し聞いたことのある方もいらっしゃるかと思いますが。
”風量測定”はまた別物
高気密高断熱の家になると、換気システムも何やら高価なものついてますよね
【熱交換システム】とか
【こころパッシブハウス】にもちゃんと付いてます
ドイツ製の高性能な換気システムフォーカス200が
で、この高価な換気システムが『そもそもちゃんと働いてるの?ちゃんと換気してるの??』っていうのを実際に調べるのが”風量測定”なのです
今日はこの風量測定で、【こころパッシブハウス】に設置している1種換気がちゃんと計画通り・計算通りに働いているか?を測ってもらいました
外の出口(排気)も
入口(給気)も
室内も出口・入口を全部計測
正直、私が自分でちゃんと計画し、施工したので、間違いはないと思っていましたが、測る前に自信満々にブログを書いて、散々な結果だったらカッコ悪いので、今日まで書かずいました(^_^;)
なぜ自信があったかというと、『ちゃんと計画した』というところが”肝”なのです
現場の実測値が悪いとすぐ〈現場のせい〉にされがちですが、実は物理的に、現場では対応できないことが沢山あります
例えば、ダクトの配管ルートに大きな梁があって計画通りに配管できない場合、
配管を遠回りせるか?
配管を小さくするか?つぶすか?
梁を削るか?
恐ろしいことですが、現実、それくらいしか選択肢はないのです
遠回りさせたり、配管を小さくしたら、それだけ空気の流れの抵抗になって予定通り換気の空気量が流れません
梁を削ると、ちゃんと換気の空気量は流れますが・・・ダメでしょ!
ということは、木組みを考えるとき、構造計算をするときにはちゃんと換気計画を頭に入れて、換気ダクトのルートを確保するように木組みを考え、構造計算をして梁の大きさを決めておかないといけないのです
天井高だけ意識しているような設計士では、ちゃんとした性能の家は建てられないのです
電気配線・設備配線・レンジフードのダクトとかも一緒
現場のこと全体が判っている人・理解している人が計画して初めて、現場で工事をするときに、頭を悩ますことなく計画通りに施工精度を追い求めて施工できます
今回は各部屋、給気・排気とも、多少の微調整して風量のバランスを整えたくらいで終了
気密性能もバッチリでしたし、今回、換気性能もバッチリでした
もちろん断熱施工もキッチリちゃんとしていますので、当初計算通りの性能で家を造り上げることが出来ました
現場で出来ることはすべてちゃんと出来たかな?
次は【パッシブハウス申請】をするだけです
もうちょっと頑張らないと
現場の素晴らしい性能は、職人さんがまじめで、技術力が高くないといい結果が得られません
それは確かです
ただ、逆にいくら職人さんの技術力が高くても設計のミスや見落としなどのリカバリーは、全部できるわけではないのです
現場が思い通りになっていないからと言って、すべて〈職人さんせい〉とは限らない
特にうち・日高建築工房は、基本いつも決まったちゃんとした職人さんとしか一緒にお仕事をしていません
ということは・・・
重い通りにならないということは、私・日高の責任
職人さんに助けてもらいながら、なるべく負担をかけないようにしないと(^_^;)