日高建築工房

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電気代爆上がりで恐ろしいことに! ただの高気密高断熱だけでは厳しいかも!!

2023.01.21

昨日は二十四節季でいうところの

【大寒】

見るからに寒そうですが、そのままの意味

今年は1月20日から2月3日までが、一年で最も寒い時期【大寒】とされる期間だそうです

昔の人は良く言ったもので、確かに来週火曜・水曜あたりが、広島・廿日市もものすごく寒くなって、雪とかも降りそうな天気予報ですね

水道管の凍結とか気を付けないと

大寒だからというわけではないですが、自邸、ずっと《床下エアコン》で暖を取っていたのですが、ちょっと現場の廃材である木切れが溜まってきたので、薪ストーブに火をつけてみました

良いですよ~

”火のある暮らし♪”

全国的に、また年末のように寒くなると言っているこの時期ですが、

先日あるお客さんからラインで連絡もらって

『電気代が35,000円を超えてる。暖房の効きも良くない気がする。ちょっと相談させて欲しい』

そんな連絡を頂きました

そこのお家は、日高建築工房で建てたお家

断熱性能Ua値は、0.23w/㎡k

気密性能C値は、0.2㎠/㎡

ちゃんとした高気密高断熱のお家です

基本床下エアコンで暖房する暖房計画なんですが、お引渡して最初の冬なので、床下・基礎のコンクリートから出る大量の水蒸気に暖房のエネルギーを取られて理屈上、暖まりにくいのはそうなんですが、とはいえ、普通のお家よりはちゃんと温まるし、今までお引き渡しをしてきたおうちも大丈夫

『暖房の使い方をヒアリングしてみて、効率の悪い使い方をしてないか?もっと工夫すればもっと効率よく暖房出来るはずだよな』

と連絡頂いた時にはパッと思ったのですが、ちょっと気になって自邸の電気代も調べてみました

自邸の山陽園の家

断熱性能Ua値は、0.25w/㎡k

気密性能C値は、0.1㎠/㎡

6〜7年前に建てた家ですが、数字上はまだまだ高気密高断熱と言っても良い数字だと思います

ヒート20のG3

新しくなった断熱等級7

今はウェブページに自分から見に行かないと電気代とか使用料とか見えない形になってて、ウェブページを見てびっくり!

今年の夏終わりにもブログで少し書きましたが、電気代が上がてくるのは皆さん知っていたかと思いますが、実際の数字を見ると、めちゃくちゃ上がってます

うちも電気の使用量は大して変わりませんが、電気代1万円以上昨年より増えてました!!

確かに去年の12月は雪も積もるくらい寒かったですし、太陽光発電が働ける晴れも少なかっのは事実ですが

いくら家中暖かくしているとはいえ、

今まで2万円を少し超えることはありましたが、3万円代は初めて見ました

改めて言いますが、G3・断熱等級7のお家なんです

今回ご相談いただいたお客さんのお宅は、自邸より少し大きく、自邸のある廿日市より少し寒い地域なので、全館暖房で35,000円くらいはまんざらおかしくないのでは?そんなことを考えながらご自宅に伺って、床や基礎の表面温度、室内の温度、湿度、エアコンの稼働状況などなど、いろいろ調べてきました

床下にも潜ってついでに白アリの点検をしながら、ついでのついでに掃除機もって床下を掃除しながら隅々の温度分布を調べました

やはりまだ一年目という事もあり、基礎からの水蒸気のおかげで、加湿器を使わなくてもそこまで乾燥していることはなかったですが、その分少しエアコンの熱の廻り方が鈍いかな?

それと床下エアコンが”サーモオフ”つまり『設定温度になったからとりあえずストップ』という状況が多かったです

以前お家で使っていた高級機種でいろんなセンサーが付いているの機種だったので余計、自動制御が裏目に出てる感じ

少し対策を考えて解決策を取っていこうと思います

 

それにしても、今まではちゃんと断熱・気密をやってれば、快適だし経済的にも安心と思ってました

もちろん、そこら辺のなんちゃって高気密高断熱だともっと寒いか、もっと電気代が高いかなんですが、広島では間違いなくトップクラスの高気密高断熱の家にしていても、今の電気代の高騰の波は被ってしまうことが、自邸やお客さんの電気代を見て、思い知らされました

2月から政府の電気代補助が出るらしいので目先の電気代は少し下がるかもしれませんが、そんなの政治家の人気取りみたいな政策

いっときの話なので、全然根本的な解決にはならないです

4月からはまた値上げって言ってます

これから、より快適で安心して暮らしていくためには、『高気密高断熱』のその先、自然のエネルギー(太陽熱等)を最大限に活用して、尚且つより快適な生活を送れるように設計する

『パッシブハウス』が必要になってくるのかも。

今までは『パッシブハウスは寒いドイツの特別なお家』とか『南側全面ガラス張りの家』という認識だったかもしれませんが、今では日本各地でその土地に合わせた『パッシブハウス』がどんどんとまではいきませんが、認定を受けている建物だけでも現在63件、認定審査中のものも合わせると、おそらく100件近くのパッシブハウスが日本各地に点在しています

日高建築工房でも

認定済1件

審査中1件

着工前3件

2024年にかけてどんどんパッシブハウスを建てていきます

光熱費を心配しなくても安心して暖かく健康的に暮らせる家

地球温暖化を止めるためにも

お客さんの健康を守るためにも

お客さんの家計を守るためにも

早急になんとかしないと